施工事例
在来浴室をユニットバスに変更、床の段差をなくしてバリアフリー I邸|杉並区
- 住宅の種類
- 戸建住宅
- 施工先住所
- 東京都杉並区
- 工事内容
- 戸建住宅の浴室、洗面室、ユーティリティーのリフォーム
- 費用感
- 350万
- 工事期間
- 22日
リフォーム前:浴室
■主な工事
在来浴室をユニットバスに変更
洗面台交換
床バリアフリー
洗濯機置き場造作工事
床・壁貼り替え
リフォーム前:平面図
リフォームの対象は緑で囲ったところ、浴室、洗面室、ユーティリティです。
リフォーム前:洗面室 リフォーム前:ユーティリティ
左はユーティリティから見た洗面室で、洗面台の前が在来のお風呂です。
洗面室とユーティリティは繋がっていて、玄関側からと厨房から出入りできます。
玄関廊下より洗面室は床が10cm低くなっています。
右は勝手口から見たユーティリティです。
床はコンクリートで、洗面室よりさらに18cm低くなっています。
浴室の床も洗面室より13cm下がっているので、この狭い中に大きい段差が3ヶ所もあります。
お風呂の大きさはユニットバスでいうと1216サイズ(内寸120cm×160cm)ぐらいしかないので、このお家の規模には少し小さいです。
リフォーム前:ユーティリティ
洗濯機の前が狭いので、とても作業がしづらそうです。
また、床が土間コンクリートのため下履きに履き替えねばいけないうえ、室内なのにとても寒々しています
お客さまのリフォームのこだわり・ご要望
・お風呂が狭くて在来式のため寒いので、大きいユニットバスに変えたい
・ユニットバスは無機質な感じなので、木のぬくもりが感じられるようにしたい
・今の洗面室が狭くて洗面台が使いづらいので、洗面室を広く取りたい
・同じ空間に洗濯機置き場もほしい
リフォーム平面プラン
点線は既存壁の位置です。
ユニットバスは1616サイズを使うので、リフォーム前よりかなり広くなります。
浴室が40cm広くなる分、壁がリフォーム前の洗面台方向に移動するので、既存開き戸も同様に40cm移設します。
勝手口ドアは使ってないとのことなので塞いでしまい、厨房との出入口はリフォーム費用を抑えるために、開き戸を残したまま洗面室側から塞ぎます。(余計な仕上げ工事を発生させないため)
肝心な床の段差は、玄関側(今の洗面室)は10cm、ユーティリティ側は28cm、それぞれ床をかさ上げして玄関廊下とフラットに、洗面室と浴室の床は段差をなくして全部バリアフリーにします。
リフォーム前:階段室廊下物入
階段室廊下に廊下側から使う物入があります。
階段下にある物入のため、高さは1m10cmぐらいしかありませんが、ここを洗濯機置き場に改造します。
リフォームプラン:展開図
左側は洗濯機置き場の断面が、右側の展開図は洗濯機置き場を正面から見ています。
洗濯機置き場の断面を見ていただくと、階段下の物入は全部を洗濯機置き場に改造するのではなく、物入の扉はそのままにして廊下側からも少し使えるようにします。
扉を残すことで余計な仕上げ工事をしなくていいので、リフォーム費用を抑えられます。
洗濯機置き場を正面から見ると、天井が階段の勾配の形になっています。
お手持ちの洗濯機が十分設置できて、棚を1枚付けて洗剤などを置けるようにします。
リフォームプラン:洗面台側展開図
1616サイズのユニットバス設置必要寸法を確保すると131cm残り、120cmの洗面台を設置して11cm余ります。
ほこり溜めにしたくないので、洗面台を設置する奥行だけ壁を11cmふかします。(壁を前に出すこと)
それでも11cmはもったいないので、この壁に埋込収納を設置するプランです。
リフォーム前:洗面室入口段差 リフォーム前:ユーティリティ入口段差
洗面室の床は玄関廊下から10cm低く、ユーティリティは洗面室からさらに18cmも低くなっています。
洗面室入口リフォーム Before&After
洗面室入口の開き戸が右に40cm移設されました。
洗面室の様子も一変しているのが、遠目でも分かります。
リフォーム後:玄関廊下⇔洗面ユーティリティ リフォーム後:洗面ユーティリティ⇔玄関廊下
既存の開き戸をそのまま移設したので、下枠は残ってしまいますが、玄関廊下と洗面ユーティリティの床はフラットです。
開き戸を交換すれば下枠もなくなりますが、それでは新しい開き戸だけ玄関のデザインから浮いてしまい、返って美観を損ねることになります。
リフォーム前:洗面室 リフォーム後:洗面ユーティリティ
洗面室とユーティリティの床が完璧にバリアフリーになっています。
リフォーム前:洗面室
今回のリフォームポイントは洗濯機置き場の造作で、異なる空間にあった階段下の物入を改造したことです。
絵に描いた餅では元も子もないので、お客さまが使用している洗濯機を設置してみました。
リフォーム後:洗濯機置き場
たったこれだけの棚ですが、洗剤を置けるのでと奥さまにはとても喜んでいただきました。
ご覧のように階段下に洗濯機置き場ができました。
排水は床下排水トラップに接続してあるので、臭気が上がってくる心配はありません。
階段室物入リフォーム Before&After
リフォーム前の物入の天井は階段の形で斜めになっているのが分かります。
階段室物入は奥行こそ浅くなりましたが、そのまま使用できます。
リフォーム後:洗面ユーティリティ
とても素敵なユーティリティになりました。
リフォーム前:ユーティリティ
いまのユーティリティの勝手口ドアがある壁に洗面台を設置します。
勝手口はほとんど使ってないとのことなので、ドアが開かないように固定して内側から塞いでしまいます。
いまは厨房からもアプローチ出来ますが、同様にこの開き戸(左画像)も固定して洗面室側から塞ぎます。
また、ユーティリティと厨房の壁に明り取り用のガラスが2ヶ所ありますが、開き戸上だけ残して勝手口側は塞いで壁にします。
リフォームプラン:洗面台正面図 リフォームプラン:洗面台断面図
前述しましたが、131cmの壁に120cmの洗面台を設置すると11cm隙間が発生し、ほこり溜めになるので、洗面台の奥行に合わせて壁を11cm前に出して隙間をなくし、収納を埋め込みます。
壁を有効寸法が31cmリフォーム平面プランを見ていただくと、洗面台の左側にグレー部分があります。
正面図の洗面台左上がボコッと出っ張っていますが、浴室乾燥機の排気ダクトの配管をここに通しています。
リフォーム後:洗面台
素敵な4面鏡タイプの洗面化粧台です。
セラミックカウンターにハイバックベッセルタイプの洗面ボウル、バックパネルもセラミックのモザイクタイルです。
4面鏡ミラーキャビネット タッチレス照明スイッチ
リフォーム後:洗面台 リフォーム後:埋込収納
タッチレス照明スイッチは、奥さまの強いご要望によるものです。
どんどん便利になりますね。
リフォーム前:在来浴室
お風呂には換気扇がなく、ルーバー(水色)を付けて自然で換気を行っています。
リフォーム前:浴室外回り リフォーム前:ユーティリティ換気扇撤去跡
ユニットバスの換気扇は天井に設置して、天井裏に排気ダクトを配管します。
浴室外回りを見ていただくと、屋根がすぐ上にあるのが分かります。
排気ダクトを外壁に抜いて、ダクト部にウエザーカバーを取り付けなくてはいけませんが、そのスペースがありません。
そこで、ユーティリティの以前に換気扇があった部分を使って排気ダクトを配管します。
リフォームプラン:洗面台正面図 リフォームプラン:洗面台断面図
排気ダクトをユニットバスの天井裏から洗面室側に配管し、換気扇撤去跡の上で下に落とし、そして外壁に抜きます。
部分的に下がり天井を造作して、排気ダクトを隠すプランです。
リフォーム後:排気ダクト隠蔽
ご覧のように排気ダクトが隠れました。
まったく気になりませんね。
リフォーム後:浴室ユニットバス
ユニットバスの壁パネルや洗面台をウォールナット色で揃えて、とても暖かい雰囲気です。
浴室入口段差もなくなり、床はバリアフリーになりました。
またぎ部分の白い出っ張りは水返しのパッキンなので、踏んでも痛くありません。
お客さまの言う「木のぬくもりを感じるお風呂」とはこういうことだったのですね。
通常アクセントパネルは一つの面だけに使いますが、4面ともウォールナット色の木目調で統一しました。
余程の在来の浴室が寒々しかったのでしょうね。
ショールームの魔力とは恐ろしいもので、十中八九のお客さまがオプションに魅せられ、バージョンアップして戻られます。
このお客さまに至っては、格段にバージョンアップされました。
鏡の下にあるブラウンのバーは、スマートエスコートバーというオプション品です。
リフォーム後:浴室ユニットバス浴槽 スマートエスコートバー
洗い場での立ち・座りや洗い場から浴槽への移動をエスコートして、安全な入浴をサポートします。
シャワーをスマートエスコートバーの自分の好きな位置に移動できます。
うるつや浄水
専用のカートリッジが水道水に含まれる残留塩素を低減して、髪や肌へのダメージを抑えます。
リフォーム後:浴室外回り
浴室の窓と外格子も新しくして、換気扇の撤去跡に防火ダンパー付きウエザーカバーも設置されています。