施工事例
リラクゼーションルームで心身の疲れを癒すマンションフルリノベーション|杉並区
- 住宅の種類
- 戸建住宅
- 施工先住所
- 東京都杉並区
- 工事内容
- マンションフルリノベーション
- 費用感
- 1000万
- 工事期間
- 2ケ月
リノベーション前1階平面図
■主な工事
リラクゼーションルーム造作
水回り交換:キッチン、浴室、洗面室、トイレ
和室、寝室のリフォーム
建具交換:開き戸、引き戸、収納
床暖房新設:1階、地下
造作家具工事
下駄箱交換、玄関床(三和土)貼り替え
フローリング、クロス貼り替え *アクセントクロス
2重サッシ工事・網戸交換:内窓、ブラインド網戸
スイッチ・コンセント交換
リノベーション前状況と工事概要
毎日朝早くから終電で帰るご主人、奥さまに至っては深夜、タクシーで帰宅を余儀なくされることもしばしばという、超ご多忙のご夫婦からのご依頼で、購入した杉並区の中古マンションをフルリノベーションをしてからお引越しをされたいとのことです。
メゾネットタイプの部屋で、1階は3LDK、地下は洋室が2部屋と大きな納戸、それと物入があります。
また、1階にはバルコニーに加え、テラスと専用庭、地下には広いドライエリアがあり、とても贅沢な造りのマンションです。
地下の洋室2つを合わせてリラクゼーションルーム(趣味の部屋)にリフォームする以外は間取りの変更は行わず、各居室の仕様を変える、付加価値を高める、内容の濃いフルリノベーションです。
休日のお家時間は心身の疲れを癒す貴重なリラクゼーションのひととき、お二人のこだわりと思い入れがぎゅーっと詰まったリノベーションになりました。
お客さまのリノベーションのこだわり&ご要望
■1階
・キッチンの前を大きく開口して、開放的なLDKにしたい
・水回り設備の交換:キッチン、ユニットバス、洗面台、便器
・リビング⇔和室の襖を障子に変えたい
・和室の入口をできるだけ広くしてリビングと一体感があるように演出したい
・和室の押入をなくて床の間にしたい
・ベッドヘッド側の壁をマグネットにしたい
・北側洋室(寝室)の窓が結露しないようにしたい
・下駄箱を交換して、玄関のタイルを貼り替えたい
■地下
・2つの洋室をつなげて、広いリラクゼーションルームにしたい
・テレビを壁掛けにする、大きいテレビボードがほしい
・部分的にレンガをデザインとして組み込みたい
・飾り棚を兼ねた、大きい収納を造りたい
・リラクゼーションルームを横断する梁(デザイン用)を付けて、シーリングファンを使いたい
・内窓(インナーサッシ)を設置して2重サッシにしたい
■1階・地下共通
・フローリング、床シート、クロスは全部貼り替える
・下駄箱の扉を含めて、色味がきれいでオシャレな建具で統一したい
・扉を開けたときに素敵な空間が現れる収納にしたい
・レトロなスイッチを使いたい
・全体的に網戸の動作が悪いので交換したい
リノベーションプラン:平面図
1階は間取り変更はなく、キッチン、ユニットバス、洗面台、便器など水回り設備は位置を変えないで新しくします。
リノベーション前キッチン
現状も対面式キッチンになってますが、台所とリビングダイニングの壁の開口が小さいため閉塞感があります。
リノベーション前リビングダイニング
キッチンを交換しますが、吊戸棚はつけないで開放的なLDKにしたいとのことです。
リノベーションプラン:台所平面図 *斜線部:下がり天井
キッチンの幅は現状と同じ240cmで、吊戸棚はなしにしてレンジフードの前だけを壁にします。
カウンターも交換しますが、袖壁の方の奥行(図面点線:現状のカウンター位置)を小さくして通路を広げます。
台所のダウンライトは交換して、吊戸棚をつけないので棚下灯の代わりにキッチンの上にダウンライトを2つ設置します。
PSの壁を一部ニッチ形状にして、ここにインターホン、照明スイッチ、床暖房リモコンを集めます。
また、食器棚は工事後にお客さまが購入されます。
リノベーションプラン:キッチン立面図
このように壁はコンロの前だけなので、リビングダイニングとの間の開口部はとても広くなります。
レンジフードの右上に梁が通っているため、レンジフードの前幕板を現場で梁に合わせてカットします。
お客さまが購入を予定している食器棚です。
背中に補強用のX型ブレースがあります。
ここには家電品を置く予定なので、壁にコンセントが必要ですが、ブレースを避けて設置しなくてはいけません。
リノベーションプラン:キッチン背面側立面図
食器棚のコンセントは2ヶ所必要とのご要望で、天板の上でブレースを避けてとなるとこの位置になります。
冷蔵庫は実際に使用するサイズで図面に落とし込んでありますが、買い置きはほとんどしないのでこのサイズで十分だそうです。
ニッチは入る操作パネルは、床から115cmの位置に照明スイッチ、その上に5cm空けてインターホン、下に5cm空けて床暖房リモコンです。
リノベーション後:キッチン・リビングダイニング
キッチン前が大きく解放されています。
レンジフード前幕板の加工もきれいにいって、梁と隙間なく納まっています。
台所の壁がなくなって、とてもスッキリして広くなりました。
キッチン天板やキッチンパネルの白と集成材カウンターのコンストラクトもとても素敵です。
食器棚のコンセントも所定の位置に設置されています。
レトロ感覚のスイッチを使いたいとのご要望で候補が2つあり、今回はアメリカンスイッチ(左)とトルグスイッチ(右)を併用することになりました。
リノベーション後:キッチン
壁のニッチには計画通りに操作パネルが並んでいます。
リノベーション後:コントロールニッチ
特にインターホンは厚みがあるので、このようにニッチ形状にして設置すると、手や肩がぶつかりにくくなり、デザインもスッキリします。
リノベーション後リビングダイニング
フローリングとキッチン腰壁のアクセントクロス、濃紺の開き戸の組み合わせがとても素敵です。
リビングに隣接して和室があります。
リノベーションプラン:リビングダイニング・和室平面図
襖がある壁を撤去して、バルコニー側の躯体壁から階段室の壁まで全体に障子をはめます。
和室の押入は撤去して床の間を造ります。
リノベーションプラン:和室入口障子・和室断面図
今回使用するこの形状の障子は縦繫(たてしげ)障子といいます。
通常は障子紙を張りますが、今回は障子の骨組みだけで開放的にして、リビングと一体感が出るようにします。
畳も交換しますが現状の畳の厚さは6cm、新しい畳は15mmのため、下地を組んで床を嵩上げします。
リビングと和室をつなげる際に重要なことは、堺に使う敷居などに床段差を生じさせないことです。
フラットにすることがデザインを美しく見せるポイントです。
使用する15mmの畳は、カビの発生やダニの増殖を抑え、対汚染性や耐光性にも優れている健康畳です。
床の間の背面はアクセントクロスを使います。
リノベーション後:リビングダイニング・和室
畳は縁なし畳です。
キッチンの開口部を大きくしたので視界良好です。
とても素敵なリビングダイニング&和室になりました。
建具・収納・下駄箱カラー / 建具イメージ
建具と収納・下駄箱の扉は、パナソニックのベリティスシリーズでは高級タイプ、クラフトレーベルのネイビーオーク柄を使います。
アイネックスではよくこのネイビーオーク柄を使いますが、とても上品で素敵な色合いです。
玄関側から見たリビング方向の廊下です。
正面がリビング、左が洗面室です。
リビングのドアを開けると、雰囲気が一変します。
洋室の入口開き戸です。
洋室のクローゼットは、シンプルなプレーンの折れ戸です。
クローゼットの中は、室内と同じフローリングと巾木を使いました。
リフォーム前下駄箱
建具と同じネイビーオーク柄の下駄箱を設置して、姿見もほしいとのご要望です。
リフォーム後玄関 / 下駄箱
玄関の三和土(たたき)は、少し青味のある天然石に張り替えました。
対面が写っているため分かりづらいですが、手前の扉は姿見が付いています。
素敵な下駄箱が完成しました。
リノベーション後:洗面室・浴室
ネイビーの建具、真っ白の洗面台、タイル調のクロス、なんとも素晴らしい色合いです。
とてもセンスがいいですね!
本当に素晴らしいカラーコーディネートです。
アンティーク調のタオル掛けがワンポイントになって、とても素敵です。
棚板はお客さまと打合せをして、位置を少し高くしました。
水栓はもっと高い位置でも良かったですね。
アクセントパネルを使わない、真っ白のお風呂も清潔感があってとても素敵です。
若草色のアクセントクロスとネイビーの組み合わせもいけますね、素敵です。
ここでもアンティーク調の棚受け金具が、ワンポイントになってます。
レトロなトレー付き2連ペーパーホルダーがワンポイントでオシャレです。
リノベーションプラン:寝室・玄関廊下平面図
北側の8帖の洋室を寝室にリフォームします。
ベッドヘッド側の壁はマグネット仕様にしたいとのご要望です。
リノベーション後:寝室
左奥が寝室入口、正面の開き戸はウォークインクローゼットの入口です。
左の壁がグレーになっている部分はマグネットシートです。
ウォークインクローゼットの中は素敵なクロスを使いました。
とても使いやすそうなウォークインクローゼットになりました。
マグネットシートはこの幅が真物サイズのため、縦方向には繋ぎ目のないシームレスです。
その分重量があり、これを貼るのに3人がかりでした。
リノベーション前:地下
もともと広いひと部屋だったものを、先の住人が2部屋にリフォームしたそうです。
地下を心身の疲れを癒す趣味の部屋、リラクゼーションルームにリフォームします。
リラクゼーションルームに対してのお客さまのこだわり・ご要望
・テレビを壁掛けにする、大きいテレビボードがほしい
・部分的にレンガをデザインとして組み込みたい
・飾り棚を兼ねた、大きい収納を造りたい
・リラクゼーションルームを横断する梁(デザイン用)を付けて、シーリングファンを使いたい
・内窓(インナーサッシ)を設置して2重サッシにしたい
リノベーションプラン:地下平面図
リラクゼーションルーム工事概要
入口の開き戸も新しくしますが、同時に左開きから右開きに変更します。
入室して左手に大型の飾り棚兼収納、右手にテレビボードを設置します。
テレビボードの裏は配線スペースにして、見苦しい配線は全部テレビボードの裏に隠します。
また、壁には可動棚収納を造り、飾り棚には置きたくないものを裏に収納します。
奥さまのたってのご要望、レナガを2ヶ所の柱型でデザイン的に使います。
それとご要望にある、2つの窓に内窓を設置して2重サッシ構造にするプランです。
リノベーションプラン:飾り棚兼収納 立面図 / 断面図
東の壁全体(柱除く)に飾り棚兼収納を造作家具工事で設置します。
東面には奥行こそ浅いのですが、高さが60cmもある梁があります。
図面右側の断面図(床も天井もコンクリート)にあるように、梁をふかして収納の奥行に合わすことで面が揃い、凹凸がないスッキリしたデザインになります。
棚板の厚さ24mmに対して、重厚感が出るように、収納の縦パネルの厚さは40mmにします。
棚板はダボレール式可動棚にしますが、配置は図面の場合はシンメトリーの方がきれいなので、このように描いてますが、実際は飾るものによって段差を変えて配置した方がデザイン的に映ります。
また、飾り棚兼収納の背中にはアクセントクロスを使います。
リノベーションプラン:テレビボード 立面図 / 断面図
左はテレビボード側の立面図、右は断面図です。
西側は奥行が深い下がり天井になっていて、下がり天井の側面にぶつけるようにテレビボードを立てます。
テレビボードの仕上げ材には木目のメラミン化粧板を使い、木目は横に流します。
天井が高いので、横目にした方がきれいです。
逆に天井が低い場合は、縦目にした方が天井が高く感じるようになります。
前述しましたが、配線スペースをテレビボードの裏に造って、見苦しい配線を隠します。
そのためテレビボード表面にはテレビで隠れるところと、デッキやチューナーを置くスペースに、配線孔キャップをそれぞれ2ヶ所設置します。
また念のために、2口家具用コンセントをテレビボードの左右に設置しておきます。
今回はテレビボードのデザインは、シンメトリーの方がきれいです。
テレビボードの左右を60cmの通路にして、2wayで裏側へ回れるようにします。
リノベーション後:リラクゼーションルーム
テレビボード裏:配線スペース
見苦しい配線は全部、テレビボード裏に隠しました。
地下階段下物入 Before&After
リノベーション前:地下納戸
扉が開いているところが地下の納戸です。
リノベーション後:地下納戸
納戸の中はコンクリート打ち放し風にしました。