施工事例

こちら事例の詳細
住宅の種類
戸建住宅
施工先住所
東京都杉並区
工事内容
水回りリフォーム、床貼り替え、階段設置工事
費用感
900万
工事期間
2ヶ月

リフォーム前:1階キッチン

■主な工事
間取り変更
水回りのリフォームキッチン
フローリング、クロス貼り替え
玄関ドア交換
建具交換
下駄箱交換
宅配ボックス新設、ポスト交換

屋根裏部屋階段設置工事

     リフォーム前:1階平面図        リフォーム前:2階平面図

リフォーム工事概要

杉並区の高級住宅街・善福寺、築35年の2階建て住宅で、ご夫婦とお子さん(高校生)、ご高齢者の4人家族です。
1階の和室はご高齢者の部屋で、毎日介護サービスの方が迎えに来るので、玄関に近い現在のままにして、あとは間取りを変えたりして大々的にリフォームします。

1階の洋室に隣接する洗面室と浴室の壁には、室内に拘わらず窓があります。
洋室1は新築当初はガレージで、20年前ぐらいにリフォームしたそうで、今回リフォームで2つの窓は撤去して塞ぎます。

2階には簡易キッチンがある台所と洋室が3部屋ありますが、広いLDKを新設して、2階に生活の中心を移したいとのことです。
また、2階にはとても広い屋根裏部屋(グレー部分)があり、とても重宝しているため残したいとのことですが、いまの収納ハシゴは使いづらく危ないので、もっと昇降が楽で安全な昇降方法を提案してほしいというご要望です。

お客さまのリフォームのこだわり・ご要望

・2階にキッチン、リビングダイニングを新設して、生活の中心を2階に移したい
・LDKはできるだけ広くしたい
・キッチンは対面式にして開放的にしたい
・1階の洋室を夫婦の寝室にして、2階に子供部屋を造りたい
・屋根裏部屋は大変重宝しているので残して、安全で使いやすい昇降方法にしたい
・1階の水回り設備は全部新しくして、動線を良くして使いやすくしたい
・1階にウォークインクローゼットがほしい
・玄関ドアが劣化のせいか動作が重くなっているので交換したい
・照明が全体的に暗いので、明るくてデザイン性の良い照明計画を立ててほしい

リフォームプラン:1階平面図

寝室の横(現在の台所)にウォークインクローゼットを造り、寝室と居間からの2wayに

居間は広くして、車いすでも余裕をもって歩行できるようにする

トイレはご高齢者の部屋(和室)に近くして、入口は開閉が楽で足元に障碍がない上吊り引戸を使用

リフォーム前は洗濯機スペースが窮屈で動線が悪いので、トイレの位置に移して広いユーティリティに

脱衣動作を楽に行えるように洗面脱衣室を広くする

1階の洋室を夫婦の寝室にしてウォークインクローゼットを設置

      リフォーム前:洋室1北西方向       リフォーム後:寝室北西方向

寝室は広くしたいというご要望ですので、間仕切り引き戸は撤去しました。

    リフォーム前:洋室1南東面         リフォーム前:台所・キッチン

南東の押入は撤去し、今キッチンがあるところにウォークインクローゼットを造作して、寝室と居間からの2wayにします。

リフォーム後:寝室東南方向

廊下からの入口を開き戸、ウォークインクローゼットの入口を引き戸(上吊りアウトセットタイプ)にして、ドアが干渉しあうのを回避しました。

リフォーム後:ウォークインクローゼット南西  リフォーム後:ウォークインクローゼット北東

リフォーム後:ウォークインクローゼット北西方向  

リフォーム後:ウォークインクローゼット南東方向

ウォークインクローゼットの構成は、南西と南東の壁はクローゼット、北東の壁は可動棚収納にしました。

居間 リフォーム Before&After

和室の入口は引違い戸から幅広片引き戸オートクローズタイプに変更して、ウォークインクローゼット入口開き戸と下駄箱と同じウォールナット色で統一しました。

玄関・下駄箱 リフォーム Before&After

玄関ドアは採光タイプがご希望とのことで、リフォーム前と同じようなデザインの親子ドアに交換しました。

リフォーム後:ウォークインクローゼット入口

2wayのウォークインクローゼットはとても非常に便利で使いやすいです。

とても素敵な居間にリフォームされました。

1階の水回り設備は全部新しくして、動線を良くして使いやすくしたい

    リフォーム前:1階平面図          リフォーム前:洗面脱衣室

   リフォーム前:階段横廊下北西方向

洗面室のお風呂の入口に洗濯機置き場があり、狭くて動線が非常に悪いとのことです。
また、洗面台も昔のタイプでサイズ(幅75cm)も小さいので、もっと大きい洗面化粧台に交換をご要望されています。

左画像はトイレ(正面)に行く廊下で、高齢者用の手摺がトイレまで続いています。
昔の間取りにはよくありますが、トイレは一番北側に配置されていて、高齢者の部屋(和室)からは距離があります。

階段下には廊下から使う収納があり、これも重宝しているのできれいにリフォームして残したいとのご希望です。

    リフォームプラン:1階平面図

まず和室から一番近いところへトイレを移設します。
お客さまも設備のことを気にして移設の可否を懸念されていましたが、戸建住宅に関しては余程のことがない限り水回り設備の移動は可能です。

階段下の収納の手前で開き戸で間仕切り、洗面脱衣室と洗濯スペース(ユーティリティ)を同じ空間にすることで、洗面脱衣室は余裕のある広さが確保され、なんの干渉もなく洗濯作業ができるようになります。

洗面台はリフォーム前より15cm大きい90cmのものを設置することが可能になります。

またリフォーム前のユニットバスは1216サイズでしたが、リフォーム後は1317サイズになり、短辺・長辺方向とも10cm広くなります。

     リフォーム前:洗面室            リフォーム後:トイレ

同じ位置から撮った画像です。
高齢者の部屋(和室)からトイレが近くなりましたね。
入口の建具は軽い力でも楽に引ける上吊り引戸にしてあり、高齢者には優しい配慮です。

     リフォーム後:トイレ

床より少し濃いめのアクセントクロスが非常に効果的ですね。

とてもオシャレなトイレになりました。

リフォーム後:トイレアウトセット上吊り引戸     リフォーム後:廊下・寝室開き戸

トイレ前の廊下です。
奥の開き戸は寝室の入口で、左手前の引き戸(居間⇔廊下)は既存のままですが、新しいウォールナット色の建具となんら問題なく調和しています。

   リフォーム前:浴室ユニットバス        リフォーム後:浴室ユニットバス

ユニットバスのサイズは1216から1317に広くなっています。
リフォーム後は浴槽が浅くなったので、高齢者にはまたぎがとても楽になりました。

      リフォーム後:洗面台         リフォーム後:浴室ユニットバス

洗面台もユニットバスのアクセントパネルもウォールナット色にして、統一感のあるインテリアになっています。

   リフォーム後:洗面脱衣室前廊下

左はトイレの引き戸、右奥は洗面脱衣室の入口開き戸です。

引き戸の右上にある丸型、開き戸の上にある長方形は両方とも明かり窓です。

    リフォーム後:ユーティリティ

独立型のユーティリティスペースになったので、ゆったり作業できます。

キッチンは対面式にして、開放感がある広いLDKにリフォームしたい

     リフォーム前:2階平面図          リフォーム前:2階台所

    リフォーム前:洋室3北西方向

生活の中心を1階から2階に移すにあたり、台所と洋室3、洋室4を繋げて広いLDKにリフォームします。

1つ問題があり、ほぼ中心にある柱(リフォーム前平面図の赤丸、左画像の赤線)が屋根を支えている梁を受けているため、この柱は残さなくてはいけません。

広い屋根裏部屋はとても重宝しているとのことなので残すことにしました。

    リフォームプラン:2階平面図

リビングの南西に屋根裏部屋に上がる階段を設置しますが、かなり広いリビングなのでスペース的には問題はありません。

リフォーム前は廊下には収納がなかったのですが、LDKの入口正面に収納を造って掃除機などをしまえるようにします。

   リフォームプラン:台所平面図

シンクの横に構造柱があります。

ポツンと柱だけが立っていてはデザイン性に欠けるので、何かしらの大義名分を持たせることでデザインにします。

リフォームプラン:台所展開図

左はキッチン正面図、右はキッチン背面収納です。
シンクの横の壁に構造柱が入っていて、柱の手前に飾り棚を造ります。

  リフォームプラン:キッチン飾り棚

このように柱を残しながら飾り棚を造ります。

飾り棚の奥行は約11cmで、一輪挿しや小物を2、3飾ることでデザインは形になります。

高さは天井までにもできますが、このくらいが自然でいいと思います。

飾り棚の棚はガラス棚を使い、飾り棚の内部も回りも全部キッチンパネルを貼ります。

リフォーム後:キッチン

対面式キッチンもウォールナット色で揃えました。

水栓はグースネック型のハンズフリー水栓、最近とても人気がある水栓です。

リフォーム後:キッチン背面収納

キッチン背面収納の手前のフロアキャビネットは、扉を開けると底板がなくフローリングが繋がっていて、ゴミ箱置き場になっています。
キッチンとキッチン背面収納の間は98cmで、キッチン2列型レイアウトの場合は一番使いやすい距離です。

リフォーム後:ダイニング&キッチン

ダイニングは十分な広さを確保できました。

   リフォーム後:キッチン飾り棚

飾り棚のガラス棚の割り振りはお客さまが決めました。

さて、なにを飾るのでしょうか?
楽しみです。

屋根裏部屋に上がる階段も見えています。

リフォーム後:台所ストッカー

屋根裏部屋は大変重宝しているので、残して安全で使いやすい昇降にしたい

     リフォーム前:2階平面図        リフォーム前:屋根裏部屋収納ハシゴ

    リフォーム前:屋根裏部屋

重宝しているということで、屋根裏部屋にはびっしり物が置いてあります。

今後も屋根裏部屋を活用するなら、いまの収納ハシゴでは不便なうえに危なく、用途と仕様が吊り合っていません。

    リフォームプラン:2階平面図

洋室3と洋室4を合わせて広いリビングダイニングになるので、その一部を階段スペースに使います。

リビングダイニングの一角に階段を設置するので、階段のデザインが非常に重要になります。

リフォームプラン:屋根裏部屋・リビング階段平面図

図面にすると本当に広い屋根裏部屋で、重宝しているというのも分かります。

階段を架ける部分の天井(グレー点線部分)を壊して、階段の勾配に対応します。
あとは階段の勾配を確保できるかということです。

リフォームプラン:屋根裏部屋・リビング階段断面図

左は階段を正面から、右は断面図です。
階段の勾配は切妻屋根の形状を利用します。
階段を架ける部分は天井裏がなくなるので、ここは断熱性が低下するため、無機質繊維系断熱材ロックウールで断熱性能が高いクラスを敷き込みます。

階段を架ける部分の天井裏に梁が入っていることが事前調査で分かっていて、梁の架け替えが必要のため費用が発生しますが、これは効果に対して必要な費用です。

戸建住宅の外壁に面していない柱や梁は余程のことがない限り、撤去もしくは移動できないということはありません。
ただし構造体になっている柱や梁を撤去、または移動する場合、補強工事が伴うのでそれなりの費用が発生します。

キッチンの横の柱も構造にかなう補強さえ行えば撤去できましたが、要は費用対効果の問題で、今回のようにデザイン性でカバーできるのであれば費用削減を優先すべきです。

     フォーム前:洋室4南西面         リフォーム後:リビング南西面

リフォーム後:リビング&階段

計画通りリビングに素敵な階段ができました。
アクセントクロスも効いていて、カラーコーディネイトが非常にいいですね。

    リフォーム後:リビング階段

お客さまは障子の有無を懸念されてましたが、品よく調和してまったく問題ありませんね。

    リフォーム後:リビング階段下        リフォーム後:リビング階段上

安全な昇降が確保されました。

リフォーム後:屋根裏部屋

この広い屋根裏部屋がリフォーム前より有効的に活用できるようになりました。

本棚、クローゼット、収納を完備した子供部屋にリフォーム

     リフォーム前:2階平面図         リフォームプラン:2階平面図

洋室2を子供部屋にリフォームします。
お客さまのご要望は、広めのクローゼット、本棚、それと多目的に使用できる収納があればうれしいとのことです。
洋室4はリビングになり押入は必要ないので、子供部屋に吸収してクローゼットにリフォームします。

リフォーム後:子供部屋

子供部屋を西から東側をみたところです。
左から入口、多目的収納、洋室4の押入があったところです。

    リフォーム後:子供部屋本棚

本棚は全段可動棚ですが、棚板の幅が広すぎると本の自重により棚板が反ってしまうので、中仕切りを入れて2列にしました。

リフォームプラン:子供部屋クローゼット平面図

子供部屋のクローゼットの平面プランですが、工事中に少し変更になりました。

まず、建具が折れ戸から3枚連動上吊り引戸に変更しました。

変更になった大きな理由は、もとは洋室4の押入のため奥行が85cmぐらいあり、クローゼットを一般的な奥行の60cmにした場合スペースがもったいないということです。

リフォームプラン:子供部屋クローゼット断面図

押入をクローゼットにリフォームする際に、アイネックスがよく使う方法です。

手前をクローゼット(ハンガーパイプ)にして、奥を可動棚、上には枕棚を付けて、空間全体を使用するプランです。

これなら25cmが無駄なスペースになることはありません。

 リフォーム後:子供部屋クローゼット内部

こんな感じになりました。

可動棚に重たいものを乗せる場合は、先ほどの本棚の考え方と同じで、中仕切りを入れて2列にする必要があります。

トイレのリフォーム~タンクレス便器に交換、床をバリアフリー化

リフォーム前:2階トイレ

2階の便器もタンクレスにしたいとのご要望です。
トイレの床は廊下より1cm下がっていて、入口には開き戸の下枠があるので、全部で4cmほど段差がついています。

リフォーム後:2階トイレ

便器の色から床やアクセントクロス、ペーパーホルダーに至るまで、全部1階と同じ仕様でまとめました。

床の段差がなくなり、完全にバリアフリーになりました。
高齢者に拘わらず、家の中には段差はないほうがいいですね。

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