施工事例
リビングにガラス張りのワークスペースを新設して快適なリモート生活
- 住宅の種類
- マンション
- 施工先住所
- 東京都
- 工事内容
- リビングにワークスペースを新設工事
- 費用感
- 150万
- 工事期間
- 12日
リフォーム前:リビング
■主な工事
ワークスペース新設
床暖房熱源機交換
壁・天井クロス貼替
キッチン・洗面台扉補修
リフォーム工事概要
リフォーム前の平面図です。
都内の中古マンションを購入したお客さまからのご依頼で、広いLDKの一角(赤枠部分)に、2人で使用するワークスペースを新設するリフォーム工事です。
テレワークを推進する企業が増える情勢下、リモートでの仕事に慣れてきた方が、自宅でより快適なワーキングスタイルを求めて、オリジナルのワークスペースを造るリフォームが流行りつつあります。
お客さまも長いリモート生活の中で、どうせならとマンションを購入した折に、ワークスペースを造ることにしたそうです。
お客さまのリフォームのこだわり
・LDKの中なのでオシャレなワークスペースにしたい
・書籍がたくさん収納できる本棚を造作家具で設置したい
・2人分のデスクを置ける広さが必要
・ワークスペースからリビングの様子が見えるようにリビング側は大きくガラスを使いたい
リフォームプラン:ワークスペース新設工事平面図
図面の左がワークスペースの入口で、アウトセットタイプの上吊り引戸を使います。
リビングに向かって2人分のデスクを置くのですが、有効幅が2m50cm以上あるので十分な広さを確保できます。
コンセントはそれぞれデスクの上に1ヶ所、デスクの下に1ヶ所設けます。
また、リビング側にも3口コンセントを増やしてほしいとのことです。
そして、デスクの背面に本棚を設置しますが、今回は造作家具で壁と壁の間にぴったり設置したいとのご要望があります。
間仕切り壁(既存収納)を撤去した跡は、モザイクタイルでの補修をご希望されています。
リフォームプラン:ワークスペースリビング側展開図
「ワークスペースからリビングの様子が見えるように…」というご要望があるので、リビング側には縦2連窓を3つ並べて設置します。
下窓はFIX窓、上窓は開閉式窓で、ガラスは全部透明ガラスを使用します。
リフォームプラン:造作家具 本棚側展開図・断面図
この本棚を造作家具で設置します。
間口寸法(壁と壁の間)2423mmに対して、本棚本体は2410mmで、左に13mmの調整材を入れるプランです。
縦方向は天井高さ2500mmに対して、梁の手前に高さ316mm×奥行190mmのトップボックス、梁から下は高さ2136mm×奥行270mm×有効幅750mmのトールキャビネットを3列並べます。
台輪は30mm、天井幕板は18mmを最後に残った隙間の形に、それぞれ削り合わせてピッタリ塞ぎます。
これは調整材も同じで、削り合わせて隙間なく塞ぎます。
棚は全部20mmピッチで高さを変えられる可動棚で、書籍の耐荷重を考えて厚さを24mmで造ります。
リビングの一角、収納を撤去あと後に素敵なワークスペースが完成しました。
縦2連横3列の広々とした窓で、ワークスペースの中からリビングの様子が見渡せそうです。
上窓は全部開放した状態です。
クロスは薄いグレーを使っているので、窓の黒と良く馴染んで、コントラストがとても素敵な空間になりました。
上窓を閉めた状態です。
外壁側にも大きい窓があり、壁3面がガラス張りなので、とても明るい健康的なワークスペースです。
これなら、ぐんと仕事が捗りそうです。
キッチンや洗面室との距離がしっかり取れているので、ワークスペースを新設した後もとてもゆったりしています。
正面がリビング入口、右がワークスペースの入口です。
洗面室の壁とワークスペースの間は1m50cmもあるので、とてもゆとりのある空間になっています。
このゆとりのある空間は、お客さまのご要望「LDKの中なのでオシャレなワークスペースにしたい」に関係ないようで、しかしとても大きな役割があります。とあります。
リビングに入ったところが狭いと、圧迫感がありワークスペースの存在が非常に気になります。
言い換えれば、不適切な位置のワークスペースとなります。
条件的に可能であるなら、ゆとりある空間は最高のオシャレです。
間仕切り壁を撤去後、フローリングが貼られていなかった部分は、モザイクタイルで補修しました。
補修した感こそ拭えませんが、見た目はきれいに納まりました。
ワークスペースの入口は、アウトセット上吊り引戸を使っています。
床にレールがないので、足元がすっきりするのが上吊り引戸の特徴です。
アウトセットタイプのため、右の縦4連FIX窓に重なるように開きます。
リビングダイニング側の上窓は、こんな感じで開きます。
本当に明るいワークスペースになりました。
ガラス越しに見える本棚ともよく調和していて素敵です。
本棚は造作家具で設置しました。
色は敢えて黒にしないで、黒に近いダークブラウンの木目柄にしました。
天井との取り合いの幕板や床との取り合いの巾木、そして壁との取り合いの調整材などは、その隙間の形に削り合わせているので、天井と床には隙間がなく、壁と壁の間にピッタリ納まっています。
可動棚のダボレールも本棚の色に合わせて、通常のアルミ色ではなく黒を使っています。
棚板は書籍の重量に耐えられるように厚さを20mmにしてあり、高さは20mmピッチで変えられます。