以前横行した悪質業者の手口は、「隣のマンションからお宅の屋根の写真を撮りました。ご覧の通り痛みが激しいです。見積書を作ってきましたので取りあえず参考にしてください」
もしくは、「近所で屋根工事をしているものですが、お宅の屋根はこうなっています」と写真を見せます。

この写真が曲者で、何十種類、何百種類ものパターンを持っていて、そのお宅に類似したタイプの写真を見せます。
当然それは、他人の家の写真で老朽の激しいものばかりです。

それも全体を撮っている写真は本物の写真を使い、損傷・老朽している写真は偽りの写真で部分的に引き伸ばした写真を使います。
損傷・老朽していることは、全体写真では判別しにくいということを巧妙に使った方法です。

自宅の屋根に上がったことがある人はそうそういないでしょう。
自宅の屋根がどんな風になっているなんか当然知らないので、「お宅の屋根の状況はこれですよ」と言われたら信用してしまうことが多いようです。

そして出してきた見積は、友人・知り合いに相談したりして比較される可能性があるので、安い価格（単価）を設定してます。
ここで安いからと納得してはダメです。
見積通りに施工しないとか、見積とは異なる材料を使うなど手抜き工事で利益を上げます。

屋根工事においては引渡し検査をするにも屋根に上らなくてはならないので、お客さまは工事最終確認を避けてしまいがちです。
そこにつけこんで、「こんなにきれいになりました」とまた嘘の写真を見せられます。

是非身元のはっきりしたリフォーム業者に依頼するようにしてください。 .