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リフォームで失敗しないためのポイント:耐震補強と壁について
住宅のリフォームを検討する際、「間取りを変えたい」「内装をきれいにしたい」といったデザイン面や使い勝手に目が向きがちです。
しかし、本当に後悔しないリフォームを実現するためには、見た目だけでなく「住まいの安全性」、特に耐震補強と壁の扱いについて正しく理解しておくことが非常に重要です。

日本は地震大国であり、住宅の耐震性は命と財産を守るための基本性能といえます。
本記事では、リフォームで失敗しないために知っておきたい「耐震補強」と「壁」に関するポイントを詳しく解説します。
なぜリフォーム時に耐震補強が重要なのか
現在の耐震基準(新耐震基準)は1981年に大きく改正され、それ以前に建てられた住宅は、現行基準を満たしていない可能性があります。
特に築30年以上の木造住宅では、耐震性能が不十分なケースも少なくありません。

リフォームは、壁や床、天井を解体するタイミングがあるため、耐震補強を同時に行いやすい絶好の機会です。
後から耐震工事だけを行おうとすると、再度解体が必要になり、費用も工期も増えてしまいます。
「見えなくなる部分」だからこそ、リフォーム時にしっかり対策しておくことが、将来の安心につながります。

壁は「構造」と「間仕切り」で役割が違う
リフォームで失敗が多いのが、「壁」に対する認識不足です。
壁には大きく分けて次の2種類があります。
✅耐力壁(構造壁):建物を支え、地震や風の力に耐える重要な壁
✅間仕切り壁(非構造壁):空間を区切るための壁で、構造的な役割は小さい
「リビングを広くしたいから壁を取りたい」という要望は多いですが、その壁が耐力壁だった場合、安易に撤去すると耐震性が大きく低下してしまいます。
耐力壁は、建物全体のバランスを考えて配置されているため、1枚抜くだけでも影響が出ることがあります。
壁を抜くリフォームで注意すべきポイント
壁を撤去・移動するリフォームでは、以下の点が非常に重要です。
1.構造チェックを必ず行う
図面や現地調査をもとに、どの壁が耐力壁なのかを正確に判断する必要があります。
経験の浅い業者や、デザイン重視の提案だけをする業者には注意が必要です。
2.代替となる耐震補強を検討する
耐力壁を撤去する場合でも、梁の補強、構造用合板の設置、耐震金物の追加など、別の方法で耐震性能を確保することが可能です。
「壁を抜いたら終わり」ではなく、「どう補強するか」が重要なポイントです。
3.建物全体のバランスを見る
一部分だけを強くしても、建物全体のバランスが悪いと、地震時に弱い部分へ力が集中してしまいます。
耐震補強は家全体を総合的に考える必要があります。
耐震補強の主な方法
リフォーム時に行われる代表的な耐震補強には、次のようなものがあります。
✅耐力壁の追加:構造用合板や筋交いを入れて壁を強化
✅金物補強:柱と梁、土台部分を金物でしっかり固定
✅基礎補強:無筋基礎への補強やひび割れ補修
✅屋根の軽量化:重い瓦屋根を軽量屋根材に変更し、地震時の負担を軽減
特に壁の補強は、内装リフォームと同時に行いやすく、費用対効果の高い耐震対策といえます。
「壁の中」は完成後に見えないからこそ重要
耐震補強の多くは、壁の中に隠れてしまいます。
そのため、完成後は違いが分かりにくく、「本当にやる必要があるのか」と思われがちです。
しかし、大きな地震が起きたときに差が出るのは、まさにこの見えない部分の工事品質です。

信頼できる業者であれば、工事中の写真を残したり、補強内容を分かりやすく説明してくれます。
「説明があいまい」「耐震の話をすると話題を変える」ような業者には注意しましょう。
デザインと耐震性は両立できる
「耐震補強をするとデザインが制限されるのでは?」と不安に思う方も多いですが、現在は工法や材料も進化しており、開放感のある空間と耐震性を両立することは十分可能です。
重要なのは、初期段階から耐震を考慮したプランニングを行うことです。
間取り変更、壁の撤去、収納の新設などを計画する際は、必ず「構造」と「耐震」の視点を含めて検討しましょう。
まとめ:リフォーム成功のカギは「壁」と「耐震」にあり
リフォームで後悔しないためには、見た目や設備だけでなく、住まいの安全性をしっかり考えることが不可欠です。
✅壁には構造上重要な役割がある
✅耐震補強はリフォーム時が最適なタイミング
✅壁を抜く場合は必ず代替補強を検討する
✅見えない部分こそ、将来の安心を左右する
長く安心して暮らせる住まいを実現するために、ぜひ耐震補強と壁の重要性を理解したうえで、リフォーム計画を進めてみてください。
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