株式会社アイネックス ホーム 木造住宅の構造の問題では済ませられない 押入を効率よくクローゼットにリフォーム

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2階建て住宅のリノベーション 居住空間の動線を考える in 杉並区

木造住宅の構造の問題では済ませられない 押入を効率よくクローゼットにリフォーム

アイネックス小池です

「2階建て住宅のリノベーション 居住空間の動線を考える in 杉並区」の続きです。
■リノベーション前:2階平面図
■ポリランバー 白
前回はポリランバーのことで終始してしまいましたが、ついでにもう少しだけ補足説明させていただきます。

ポリランバーのサイズは3尺×6尺(36判:サブロクバン)、または4尺×8尺(48判:シハチバン)で、その大判を必要寸法にカットして棚板に使います。

これはシナ材もラワン材も然りで、それぞれ36判、48判のシナランバーやラワンランバーをカットして、小口テープを貼って棚板にします。
つまり材料費の違いだけで、棚板に加工する工程は同じです。
そのため、シナ材からポリランバーに棚板を変えたところで、200円もコストアップにはならないとしたわけです。

それでは寝室の中を入口から時計回りに見ていただきます。
■リノベーション前:寝室北側 ■リノベーション前:寝室北側
寝室は小屋根物入を入れて約17帖の1つの空間になっています。
■リノベーション前:寝室北東側
北側には間仕切り壁がない約6帖ほどのスペースがあります。

東側に奥行半間の壁が並んであり、そこを収納にしてあります。

リノベーション前平面図を見ていただくと、この並んである壁は両方とも筋交(△)を入れて耐力壁にしているため、このような形になっています。
■リノベーション前:寝室東側収納
収納はクローゼット兼用になっていますが、奥行が半間なので一般的な押入と同じ奥行です。

押入なら蒲団をしまうとか使い道がありますが、見ての通り棚板の手前が空いていて、非常にもったいない空間になっています。

2階にはこの奥行半間、間口半間のクローゼット兼収納が3ヶ所もあります。
筋交がある耐力壁は致し方ないにしても(回避方法はありますが)、はっきり言いますが、気のない、へたくそな設計ですね。

どうしても押入と同じ奥行を収納にせざるを得ない場合は、「押入を効率よくクローゼットにリフォーム」 をご参考にしていただければと思います。
■リノベーション前:寝室南東側 ■リノベーション前:寝室南側
寝室の北から反対側の画像です。
南側正面にバルコニーに通じる渡り廊下があり、その左には高床になっている小屋根物入があります。

リノベーション前平面図は新築工事時の建築事務所の図面ですが、ちょっと図面と違っていますよね。
さて、どこか分かりますか?

次回に続きます....
■前回進捗状況:LDK北東 ■最新進捗状況:LDK北東
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