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ご実家を大々的にリノベーション  大切なものは残してレガシーに! in 杉並区

戸建住宅リノベーション 建築木材の知識~耐震補強工事にも使われる構造用合板

アイネックス小池です

「ご実家を大々的にリノベーション  大切なものは残してレガシーに! in 杉並区」の続きです。
今日は構造用合板について少し解説させていただきます。
■リノベーションプラン:2階平面図
■建築木材:構造用合板

合板とは、原木を大根の桂むきのように薄く剥いたもの(単板=Veneer)を乾燥させ、
単板の繊維方向(木目方向)を1枚ごとに直交させて、接着剤を塗布して積み重ねて貼り合わせたものです。

(日新グループ)
■建築木材:構造用合板
上述の通り合板とは、原木をカツラ剥きでスライスした1枚のベニア(単板)を交互に合わせて接着したものです。

断面を見ると、このように何層にもなっていて、よく使われる構造用合板は5プライ(5層)の合板です。

とんかつに例えると、ロース肉ではなくミルフィーユかつのイメージで、無垢の板ではありません。
構造用合板は無垢材に比べて品質が均等で、反りにくく、繊維方向の強度差が少ないため、全体的に高強度を実現しています。

また、釘やビスの保持力が非常に高く、あらゆる方向からの強度が高いため、耐震補強工事においては耐力壁に使われます。
■建築木材:構造用合板
新栄合板工業構造用合板 構造用合板の裏面には、このように製品を識別するスタンプが押されてあり、「構造用」ということだけあり強度等級があります。

画像の構造用合板は2級ですが、性能的には2級試験を合格したもので十分なので、一般的には使われているのはほとんどが2級です。

そのほかスタンプには、ホルムアルデヒドの放出量(F☆☆☆☆)や製造者の情報が載っています。
カツラ剥きにスライスした単板ベニアが5層になることで、耐震補強工事に適合した曲げ強度や引張強度を備えた合板になる、優れた合板です。
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