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ご実家を大々的にリノベーション  大切なものは残してレガシーに! in 杉並区

戸建住宅・マンションのリノベーション リフォーム工事の図面は施工図面を兼ねている

アイネックス小池です

「ご実家を大々的にリノベーション  大切なものは残してレガシーに! in 杉並区」の続きです。
■リノベーション前:1階平面図
■リノベーションプラン:1階平面図
それでは、リフォーム工事の図面での寸法線の押さえ方をもう少し説明させていただきます。

既設の建物は完全に垂直水平に建っていることはまずありえないし、我々の採寸も完璧ではなく僅かな誤差もあるでしょう。
そのため、どこかしらで「逃げ」が必要になります。
逃げというのは、誤差を吸収するところと思ってください。

図面を読む場合、横がx方向、縦がy方向ですが、これは中学のときに習ったのではないでしょうか。

昨日とラップしますが浴室と洗面脱衣室に必要なy方向の寸法は、まずユニットバスを設置するための最低必要寸法1346(mmは省略します)を確保、次に壁厚70、洗面台1000、便器設置スペース800、そして洗面脱衣室と台所との間に壁70を立てます。
合計寸法は3286となり、これは当プランを遂行するうえで、死守すべき絶対寸法で、これを条件1とします。

次に台所を見ていただくと、躯体壁と躯体壁に挟まれているため、ここは広くすることは出来ない触れない寸法で、3510の中にアイランド型キッチンのコンロ側を設置することになります。
これが条件2です。

この2つの条件をクリアーするためには、「逃げ」が必要です。
それが図面の太赤丸の365で、台所側の収納の奥行寸法です。
実際にリフォーム工事を行った場合、奥行がもう少し浅くなるかもしれないし、深くなる可能性もあるということです。
■リノベーションプラン:窓納まり
便器の横の壁が窓にかかるという点です。
この窓は引違いで3分の2以上が洗面脱衣室側にあるので、開き動作に関しては問題はありません。

お客さまは見た目、そうデザイン的なことを気にされています。

リフォームなので使いやすさ、住みやすさを優先した場合、新築工事とは異なり、このようなケースが頻繁に発生します。

デザイン的に完璧とはいきませんが、何百回とこなしてきているので、お客さまが懸念されるようなことはありません。
部分拡大した図面です。
アイランドは幅(約184cm)も奥行(110cm)も広くなっています。
シンクの左に広い作業スペースがあるだけではなく、ダイニング側も広くなっています。
ここは調理後の料理を並べて撮影をするのもいいでしょうし、できた料理を一旦置いてダイニングテーブルに配膳するのにも便利ですね。

コンロ側カウンターとアイランドとの間は90cmですが、お子さんがお嬢さんということなので、いずれ2人でキッチンに立つことでしょうし、すれ違える間隔として90cmは確保したいですね。

また、キッチン⇔リビングダイニングの2wayはシンメトリー(778mmと777mm)にしてありますが、使用頻度を考えると冷蔵庫側を広く取った方がいいかもしれません。

冷蔵庫はお客さまが手持ちのものを使う予定とのことなので、お客さまからお聞きした実際寸法で落とし込んであります。
ただ実際寸法で描いてありますが、ドアの開き勝手や排気方法によっては冷蔵庫の前の通路を広くして、反対側の通路を狭くする可能性があります。
シンクをもう少し小さくして、アイランドの幅を小さくするのも手ですね。

このプランもお客さまとはメールでやり取りして見ていただきました。
お客さまのイメージに近づいたようで、メールではなく電話があり、お手持ちの冷蔵庫の話になりました。
お客さまは同じ杉並区の車で7~8分のところにお住まいなので、これから冷蔵庫を直接見に行くことになりました。

お客さまと距離が近い、これほど話の早いことはありませんね、すぐ打合せに伺えばいいのですから。
冷蔵庫を見てきた後のプランは明日にさせていただきます。
大きく変わったところ、次はアイランド型キッチンです。

アイランドの方にシンクを設置して、シンク横は広い作業スペースにするという内容です。
これはリノベーションをすると決めた時からの構想なので、ということです。
■リノベーションプラン:室内物干し ■リノベーションプラン:室内物干し
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