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ご実家を大々的にリノベーション  大切なものは残してレガシーに! in 杉並区

戸建住宅・マンションのリノベーション 建築図面で壁と壁の間の有効寸法を出す方法

アイネックス小池です

「ご実家を大々的にリノベーション  大切なものは残してレガシーに! in 杉並区」の続きです。
■木造住宅:芯々寸法と有効寸法
前回、木造住宅において芯々寸法910mmの場合、壁厚130mm(柱寸法105mm+両側12.5mmのプラスターボード)を引いたものが有効寸法と書きました。

昔は建物の中も同じように130mmの壁厚を用いてましたが、外壁に面していない間仕切り壁などに限っては、異なる壁厚で設計することが多々あります。
■木造住宅:芯々寸法と有効寸法 現代版
一番左が従来の130mm厚の壁で、順に壁厚、115mm、90mm、70mmと並んでいます。

アイネックスにおきましては、構造的に何も問題のないところは、リフォームコストを抑える意味でも70mm厚や90mm厚の壁を用います。

また115mm厚の壁は、間仕切り壁の中にグラスウールなどの断熱材を入れる場合などによく使用する壁厚です。

さて、皆さんが知りたいのは芯々寸法などではなく、実際の有効寸法ですよね。
しかし建築図面には中心線しかなく、壁厚も明記してないものが大半なので、有効寸法など解り得ないです。

柱や壁を立てる際に中心線の墨出をして、その線上(墨出をした線)に柱や壁の中心を合わせて立てます。
しかし機械ではなく人間が行うことなので、必ずしも中心に完璧に立っているか否かは、なかなか難しいところです。
そのため、建築図面には有効寸法の記載はなく、中心線しかありません。

ですから皆さんが有効寸法を知りたいときは、上記の理由により完璧ではなく近似値の寸法になりますが、中心線の芯々寸法から両側の壁厚の半分ずつを引いてください。

壁厚の記載がない場合は、設計事務所ではなく実際に工事を行う建設会社やリフォーム店に壁の厚みを確認してみればいいと思います。
「有効寸法を知りたいので壁厚を教えてください」、こんなこと言ったら、やるなと思われますよ。
■リノベーション前:2階平面図
引き続き、2階リノベーションプランの概要です。
■リノベーションプラン:2階平面図
■リノベーションプラン:洗濯作業動線
雨の日の洗濯物....、梅雨どきは本当に大変ですよね(私はやらないけど、悪しからず)。

お客さまは3段階で構え打ちます。

第1段階は、洗濯乾燥機です。 ガスでいくか、電気にするか未定とのことですが、設置は必須とのことです。
ガスか電気かによって使用する設備が変わってきます。
ガスの場合は専用の排気ダクトを設置しなければならず、電気なら200Vの専用コンセントが必要になります。
■リノベーションプラン:室内物干し ■リノベーションプラン:室内物干し
■リノベーションプラン:1階平面図
アイランド=島にしたら、このようなレイアウトになります。
そうなると、ダイニングテーブル&チェアもピアノ側に最低60cmは寄せることになり、この辺りはスペースが広いのでまだ余裕がありますが、シンクの横の作業スペースはその分(60cm)狭くなります。

先に申し上げましたが、あくまでこれは一番最初のたたき台プランなので、キッチンのレイアウトなどを含めて、これから壮大な打合せを行う必要があります。
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