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2階建て新築戸建住宅のリフォーム in 杉並区~空間を活用して暮らしやすい住宅

ロフト用階段を新設リフォーム~建具枠の上で荷重を受ける場合の建具への影響回避

アイネックス小池です

「2階建て新築戸建住宅のリフォーム in 杉並区~空間を活用して暮らしやすい住宅」の続きです。
■リフォーム前平面図(建築図面兼販売図面)
リフォーム前:アルミ梯子&ロフト リフォーム前:アルミ梯子&ロフト

ロフトの昇降に関するリフォーム:アルミ梯子ではなく手摺がある階段を新設

■ロフト用階段を新設するリフォーム:採用プラン
もう少しリフォームプラン:ロフト用階段VOL.5を見ていただきます。
■リフォームプラン ロフト用階段VOL.5:平面図
■リフォームプラン ロフト用階段VOL.5:展開図(階段側面図)
リフォームプラン ロフト用階段VOL.5:平面部分詳細図
前回最後に見ていただいた平面詳細図です。

土台Cに支柱Dを立てて、土台Eを受けます。
そして土台Eは踊り場の床になる集成材を受けるため、土台Cにはかなりの荷重がかかります。

土台Cの片方の端部は支柱Aが支え、もう片方は壁に呑み込ませて、壁の中で固定しますが、ここにも安全を期して対策を講じておく必要があります。
土台Cの右端を壁に呑み込ませるのですが、展開図を見ていただくと壁の中に指示線で「スチール土台受金物」とあります。
リフォーム前:ダイニング
ご覧の通り、ダイニングと洋室は引き戸で仕切られています。

土台Cは引き戸の少し上で壁に呑み込ませることになります。
土台Cを壁の中で固定するのですが、引き戸の上にも木枠を固定する下地が入っているので、その下地に固定すればちょうどいいと思ったら大間違いです。

もともと引き戸の木枠を固定する程度の強度しか考えられていない下地のため、踊り場に人が乗った荷重がかかった場合、木枠ごと下側にたるんで引き戸が開かなくなる可能性があります。
リフォームプラン:スチール土台受金物
そこで登場するのが「スチール土台受金物」です。

左図のような形状で、壁の中で土台を受ける金物(ST=5mm→スチール5mm厚)を製作します。

形状の説明は割愛しますが、単純な造りなので高くはありません。
展開図にあるスチール土台受金物の向きは、左図の右下に当たります。
リフォームプラン スチール土台受金物:平面詳細図
予めスチール土台受金物の幅で下地を入れておき、スチール土台受金物を頑丈に固定します。
土台Cを壁に呑み込ませて、スチール土台受金物に固定します。

これで平面図で示した、踊り場の赤丸部分の荷重を受けとめることが出来ます。
リフォームプラン ロフト用階段VOL.5:平面図 リフォームプラン ロフト用階段VOL.5:展開図
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