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2階建て新築戸建住宅のリフォーム in 杉並区~空間を活用して暮らしやすい住宅

重いものを受ける支柱を設置する際は、支柱にかかる2方向の力に耐える設置方法

アイネックス小池です

「2階建て新築戸建住宅のリフォーム in 杉並区~空間を活用して暮らしやすい住宅」の続きです。
■リフォーム前平面図(建築図面兼販売図面)
リフォーム前:アルミ梯子&ロフト リフォーム前:アルミ梯子&ロフト

ロフトの昇降に関するリフォーム:アルミ梯子ではなく手摺がある階段を新設

■ロフト用階段を新設するリフォーム:採用プラン
リフォームプラン 直線階段シーズンⅦ:平面図 リフォームプラン 直線階段シーズンⅦ:展開図
前回の内容はご理解いただけましたか。
自分がうまく説明できてない気がするので、もう一回補足させていただきます。
リフォームプラン 直線階段シーズンⅦ:平面図
このプランでは設計上重要なことがたくさんありますが、なかでも構造や強度に関して最もこと、踏板を挟み込む集成材の固定方法です。

向かって左の集成材は、既存の壁に固定するので問題はありません。
問題は右の集成材です。

壁も何もないところに、壁を造らずに集成材を固定しなくてはいけません。
そこで踏板の11段目の下に下がったところにある既存の腰壁を利用します。

踏板の11段目と12段目にある点線が既存の腰壁位置です。この腰壁に支柱(グレー)を抱き合わせて、頑丈に固定します。
リフォームプラン 直線階段シーズンⅦ:展開図(階段側面図)
集成材の下は床に固定するので問題ありません。

問題は集成材の上の方なので、腰壁に抱き合わせた支柱(グレー)が、11段目の踏板(赤)を受けるように立てます。
踏板に支柱の7割が乗っていれば十分支えることができます。

しかし、このときにも重要なことがあります。
踏板と集成材がガッチリ固定されていることです。
その強度が不足すると、このプランは成り立ちません。

今回の説明で解っていただいたのではないでしょうか。

集成材と踏板の固定方法は、また別の回にご覧いただきます。
支柱の設置に関して、もう一つ考えておくべきことがあります。

踏板を受ける支柱は既存の腰壁に抱き合わせて固定しますが、これだけでは一方向の力に対しての固定方法なので、もう一つ異なる方向に対しての対策もしておく必要があります。

毎回そうですが、こういったことを一つひとつ詰めていき、最終的に形になります。
リフォームプラン シーズンⅥ:展開図2 リフォームプラン シーズンⅥ:展開図3
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