株式会社アイネックス 公式ブログ
2階建て新築戸建住宅のリフォーム in 杉並区~空間を活用して暮らしやすい住宅
屋根裏のリフォーム~ロフトは納戸として捉え、ハシゴではなく階段の設置が望ましい
アイネックス小池です
「2階建て新築戸建住宅のリフォーム in 杉並区~空間を活用して暮らしやすい住宅」の続きです。
■リフォーム前平面図(建築図面兼販売図面)
それでは、2階のダイニング側を見てみましょう。
リフォーム前:台所→ダイニング |
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台所からダイニング側を見ています。 前回申し上げた通り、ダイニングの天井は屋根の勾配なりになっています。
気のない建売住宅におきましては、ちょくちょく勾配天井を見かけますが、もし勾配天井がオシャレでお客さまの目を惹くと思っていたら大間違いです。 勾配天井は照明の交換や掃除など、手間がかかる要因となっているケースが多く見られます。 個人的にはデザインそのものも好きではないですね。 |
リフォーム前:ダイニング |
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ダイニングの壁に立て掛けられた、ロフトに上がるアルミ梯子(ハシゴ)です。 |
リフォーム前:ダイニング |
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アルミ梯子は使うときにロフトの入口に設置してあるフック金物に掛けて、普段は壁に立て掛けておけるように、フック金物(矢印)が壁にも設置されています。
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皆さんはこれが、なるほどって思いますか?
もう一度リフォーム前の平面図を見てください。
この住宅のロフトは、通常では考えられない範囲をロフトにしてあるので、ものすごく広いです。
ここでいう「普通では考えられない」とは、「普通は行わない」という意味です。
ダイニングの天井は屋根の勾配なりになっていますが、それはロフトを設けることて、お客さまの目を惹くための販売戦略です。
そのそも屋根裏というのは、高湿多音気候の日本においては、湿気を緩和したり、断熱効果の役割を果たします。
例外を除いては、通常ロフトは屋根裏のスペースを利用しており、いかに断熱材が優れていても、夏のロフトはものすごく暑く、冬はとても寒いスペースです。
屋根裏を利用して書斎にしたいとか、子供の遊び場にとか耳にしますが、暑さ・寒さ対策に費やすリフォーム代金は、ロフトを造るより高くつくでしょうね。
本来屋根裏であるロフトを居住空間の一部と捉えては危険です。
販売図面を兼ねた建築図面には、グレー部分をやはりロフトと記載しています。
ロフトというと聞こえがいいですが、実質的な用途は納戸、すなわち屋根裏収納です。
物を出し入れする納戸に上がるのに、手摺もないアルミ梯子でいいですかって話しです....。