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キッチンのリフォーム~30年前の幅90cmのガスオーブンレンジを現行商品に交換

キッチンリフォーム~緻密な計算に基づいたプランがリフォーム成功のポイント

アイネックス小池です

30年前のナショナル(現パナソニック)の90cmガスレンジ/NE-BB900を現行商品60cmのガスレンジに交換するリフォームの続きです。
リフォームプラン&使用部材
使用する部材の中でまだ取り上げてないのは、赤枠の台輪構成材です。
■リフォームプラン&使用部材
図面では巾木となっていますが、台輪と巾木とでは若干異なります。
台輪とはユニットや家具本体が直接床に接するのを避けるために、本体の下に取り付ける台のことです。
家具の正面に接するように立ったら、つま先が家具に当たり、無理な姿勢になりますよね。
そのため、台輪を用いる場合は通常家具本体より奥まらせた位置に設定します。
一方巾木は、床と壁の取り合い部分に垂直に取り付ける部材で、仕上げを施していない台輪の正面に化粧材として取り付ける部材も巾木と呼びます。
プラン図面に戻りますが、キッチンの巾木はキッチン本体より少し奥まった位置にあります。
先ほど申し上げた通り、つま先が当たって変な体勢にならないように、人間工学的に考えられた結果です。
つま先が当たるということから、蹴込(けこみ)とも言います。
新設するユニット構成材はもとより、巾木も既存のキッチンに合わさないといけませんね。
■リフォームプラン&使用部材
立面図(正面)です。
既存のキッチンの台輪の高さ100mmに合わせます。
ここでは台輪という名称にしていてチグハグに思われますが、後述の説明で分かっていただけると思います。
■リフォームプラン&使用部材 ■リフォームプラン&使用部材
左は図面上にも書いてあるように、完成型平面図で、台輪を組み立てたときの上から見た形で、150mm側が正面です。
この上にユニット構成材を設置するので、ユニット構成材と同じように、ガスレンジ側の台輪を延ばしてあります。

右は台輪の構成材です。
ここで注目していただきたいのは、台輪の高さは100mmなのに97mmしかないということです。
そこで残っている、右隣り(リフォームプラン&使用部材の赤枠)にある部材になります。
■リフォームプラン&使用部材
これを台輪の正面に取り付けます。
幅は台輪と同じ150mmで、高さはキッチンの巾木と同じ100mmです。
ワークトップを取り外すとリフォーム費用に影響するので、ワークトップはそのままで工事を行います。
ガスレンジ側のワークトップの高さは800mmで、ワークトップの下から床までは770mmです。
そこに670mmのユニットと100mmの台輪を設置します。
770mmにユニット670mmと台輪100mmを組み込むのは、現場の水平垂直がまったく狂っていない場合は別として、可能性はゼロでしょうね。
台輪を97mmにしておいて、下にパッキンを入れながら高さを調整していきます。
そして正面に高さ100mmの前板を設置すれば、隙間がなくなり、高さも既設キッチンの巾木とピッタリ揃うという算段です。
緻密でしょ?
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リフォーム前
場所は豊島区西池袋3丁目、はるか昔に通っていた大学の真裏です。
この建物を訪れ、大学の裏のロケーションを始めて知りました。
ただし、その当時とは様変わりしたものと思います。
大学の裏の道は、正門の前のメインストリートの倍以上ある立派な道路です。
その立派な道路から10mほど入ったところに、当案件である築35年の建物が在ります。
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