株式会社アイネックス 公式ブログ
生活弱者を地域で支える 池袋で空き家活用プロジェクト「セーフティネット住宅」
共同居住型住宅のセーフティネット住宅にリノベーション~耐力壁:筋交いの掛け方
アイネックス小池です
生活弱者を地域で支える 池袋で空き家活用プロジェクト「セーフティネット住宅」の続きです。
■リフォームプラン:セーフティネット住宅「共同居住型住宅(シェアハウス)」1階平面図
2つ目の特記事項、「解体工事後補強(筋交い)有無の判断」の『筋交い』について少し書きます。
耐力壁にリフォーム:筋交い |
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斜めに入れてある材木が筋交いです。
筋交いとは柱と柱の間に取り付ける補強材で、柱と横架材で囲まれた四角形の対角線上に入れることで、水平方向にかかる力への強度が増し、地震や暴風などの揺れに対しての耐力を高めることができます。
ちなみに建築基準法では下記の通りに定義してあります。「筋かいは、その端部を、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結しなければならない。」
画像を見ていただくと右側は筋交いが1本ですが、左側は2本が交差している、たすき掛けという入れ方です。 建物のバランスと壁の長さを考慮して、壁量が足りない場合に耐力が2倍になるように、たすき掛けを用います。 建物のバランスを考えてたすき掛けを用いるので、耐力が強化するからと言ってむやみやたらにたすき掛けを多用しても、かえって建物のバランスが崩れてしまい逆効果になる場合があります。
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図面斜線部の壁が筋交いなどで耐力壁になっているか否かは、リフォーム工事が始まったら解体工事で判断します。
もし耐力壁になっていない場合は、耐力壁にする必要がありますが、解体工事後の状況から一番適した工法で行う予定です。