株式会社アイネックス 公式ブログ
生活弱者を地域で支える 池袋で空き家活用プロジェクト「セーフティーネット住宅」
築35年在来工法住宅のリノベーション リフォーム後の壁の納まりは真壁か大壁か?
アイネックス小池です
生活弱者を地域で支える 池袋で空き家活用プロジェクト「セーフティーネット住宅」の続きです。
リフォーム前平面図:1階既存図 |
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リフォーム前平面図:2階既存図 |
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リフォーム前壁 |
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ご覧の通りリフォーム前の壁は柱を露出させる、木造軸組み工法の真壁という壁の納め方です。 リフォームプランを進める前にリフォーム後の壁はそのまま真壁とするか、それとも柱を隠す大壁にするか、壁の納め方を決めておかなくてはいけません。
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左が和室の代表的な壁の納まりとされている真壁で、柱を見せる日本古来の工法であり、現在まで受け継がれています。
真壁の場合柱に節や割れがあるときれいではないので、、構造体でもある柱には堅くて見た目も良い木材を使用するのが一般的です。
そして表の真ん中が大壁です。
アイドルと同じで、やはりセンターが一番人気があります。
ご覧のように大壁は柱が見えてこないので、堅くて伸縮が少なく丈夫な木材であれば、隠れてしまうので見た目は関係ありません。
これもアイドルのセンターと同...、おっとやめてこ
最後の右ですが、隣り合った居室に使う真壁+大壁の納まりです。
この表でも分かると思いますが、真壁は大壁より手間がかかるため施工性は良くありません。
また真壁の仕上げですが、昔は塗り壁でしたが、近年はクロス仕上げの方が多くなり、ローコスト化も進んでいます。
とはいうものの、美しい材木(柱)の高騰やメンテナンス性の問題により、真壁にするケースは激減しています。
見た感じの好き嫌いということもあるのでしょうが、それはメンテナンス性の問題とも関係があります。
基本的に柱は白木と言って、ニスなども塗らずに無塗装で使用するのが一般的で、木肌の美しさや手触りの良さが特徴ですが、汚れがつきやすいというデメリットがあります。
お手入れ方法としては水分を吸収しやすいので、掃除は乾拭きが基本です。
また白木は日焼けしやすいため、経年により退色したりしてどうしても色が変わります。
真壁がセンターに返り咲く日は来るのでしょうか?