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中古住宅のリノベーション in 杉並区 漠然としてるイメージを形にするリフォーム計画

中古住宅リノベーションin杉並区 完成した状態で建売住宅を購入するのは怖い?

アイネックス小池です

「中古住宅のリノベーション in 杉並区 漠然としてるイメージを形にするリフォーム計画」、リフォーム現場の進捗状況の続きです。

それでは、地下の復旧工事を見ていただきます。
■リフォームプラン:地下平面図
リフォーム木工事:地下施工済み壁・床下地 リフォーム木工事:地下施工済み壁・床下地
雨漏り修繕工事を行うために、せっかく施工した壁の胴縁やスタイロフォーム 、床の下地組みを全部解体して撤去します。
解体工事は大半を解体工事業者が行い、絡みがあるところは大工さんが行います。
大工さんは自分で施工したものを自分で解体するので、非常に気の毒です。

最初に溜まっている雨水をポンプで吸い上げて、残った水は人海戦術で拭き取るといった地味な作業です。
リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事 リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事
左が5畳間、右が8畳間です。
8畳間の方はスタイロフォーム の撤去が終わり、胴縁を撤去しています。
リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事 リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事
雨水のポンプアップが終わって、8畳間の床の解体工事が始まっています。
床は濡れていますが、あれだけ溜まっていた水がなくなっているのが分かりますね。
リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事
どんどんスケルトン状態に近くなっています。
リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事
アジャスター脚(支持脚)の根元が白くなっていますね。
これはアジャスターで床レベルをフラットに調整したら、使用している間に狂ってこないように専用の接着剤で固定しています。
その接着剤の跡です。
リフォーム地下雨漏り復旧工事:造作材解体撤去工事
一番最初、本工事の解体工事のときの画像です。
アジャスター脚を接着剤で固定していませんね。
ここも施工不良の一つです。
接着剤で固定するのはそれほど手間がかからないのに、なぜなのでしょうか? 不思議ですね。
完成した状態で建売住宅を購入するのは、施工不良があってもこのように隠蔽されてしまうことがあるので、非常に怖いですね。

建築コストをかけてまで、なぜ建売住宅に地下室を造ったのか?

建設会社が地下を造る際は、非常に神経を使います。
また、建築コストもかかります。
にも拘らず、どうして地下を造ったのでしょうか?

この住宅の構造は地下は当然RC(鉄筋コンクリート造)で、1階、2階は木造の建売住宅です。
地下は型枠にコンクリートを流し込み、型枠を造って床・壁・天井を継ぎ目のない一体構造で造ります。
そのため、非常に気密性や遮音性が高く、外部の騒音を遮って静かな空間を生み出します。
建築条件により3階建て住宅を建てることができないため、上に高くできない代わりに、建築コストをかけてでも
「地価がある住宅」として付加価値を付けて販売したのでしょうね。

地下室に対して、結露しやすく、湿気でムーとしているというイメージを持たれている方も多いと思います。
まさにその通りで、気密性や遮音性が高い反面、室内で発生した湿気を除去する措置を怠ると、結露やカビが発生しやすい環境になってしまいます。 
今回のポイントは、建売住宅に付加価値を付けるために地下室を造ったという点です。

次回に続きます...
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