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中古住宅のリノベーション in 杉並区 漠然としてるイメージを形にするリフォーム計画

中古住宅リノベーションin杉並区 15年~20年前の中古建売住宅のリフォーム

アイネックス小池です

「中古住宅のリノベーション in 杉並区 漠然としてるイメージを形にするリフォーム計画」、リフォーム現場の進捗状況の続きです。

今回は2階の進捗状況から見ていただきます。
■2階平面図
2階のリフォーム工事のメインは、フローリングとクロスの貼り替えです。
リフォーム木工事:フローリング貼り
2階はフローリングの貼り替えが終了してます。
手前にある工具は押切(おしぎり)で、何度か当ブログに登場しましたね。
フローリングの貼り替えが終わって、さて大工さんは押切で何をカットしているか分かりますか?
リフォーム木工事:木製巾木取り付け
分かりましたか?
巾木をカットしています。
基本的にフローリング貼りの次は巾木の取付です。
リフォーム木工事:開き戸の下枠
階段を上がってきたところの踊り場です。
建具(開き戸など)の下枠は、歩行の邪魔ですし、デザイン的にもきれいではないということを前回書きました。
そういう意味では、ここは狭いスペースに下枠が2ヶ所もあります。
言うまでもなく、デザインはNGですね。
洋室1と洋室2を行ったり来たりすることはないと思いますが、この2つの下枠は邪魔ですね。

それでは、なぜデザイン的にも使い勝手においても推奨されない下枠を取り付けてあるのか分かりますか?
簡単に言ってしまえば、もともとが建売住宅だからです。
当時の建売住宅は今日以上に、コスト削減と工期短縮を求められていました。
建てては売って、すぐまた建てるというサイクルでした。

先ほどの下枠がいい例で、洋室1と洋室2のフローリング貼りを2人の大工さんが同時進行して工期を短縮しようとしたら、開き戸に下枠を付けてフローリングの縁を切ればいいのですね。
極端なことを言うと、洋室1の造作工事を大工Aが、洋室2の造作工事を大工Bが担当することにします。
洋室1と2を繋げる際に、踊り場があるのが好都合になります。
工期短縮を強く言われている大工A、Bが、それぞれ洋室1と2を造作するわけですが、どうしても個人差や作業のくせがあるため、床の高さや壁のでこみへっこみが洋室1と2では多少なりとも異なってしまいます。
仮にその異なりを「作業段差」とします。
そして最後に洋室1と2を繋げる際に、(開き戸の)下枠を含めた4方枠で縁が切れるので、床や壁、天井の「作業段差」はここで解消されてしまうというわけです。

今日は時間がなくなりましたので、次回に図面を用いてもう少し分かりやすくご説明させていただきます。
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