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中古住宅のリノベーション in 杉並区 漠然としてるイメージを形にするリフォーム計画

中古住宅リノベーションin杉並区 浴室リフォーム~ユニットバス設置の際の木造構造物

アイネックス小池です

「中古住宅のリノベーション in 杉並区 漠然としてるイメージを形にするリフォーム計画」、お客さまのリフォームに対してのご要望の中で悩ましい項目、「2.お風呂:浴槽サイズを広く(ユニットバスを広く)」の続きです。
■リフォーム前1階平面図(現況図面)
リフォーム前浴室天井裏:A リフォーム前浴室天井裏:B
前回見ていただいた浴室の天井裏の状況を基に図面にして検証してみます。
リフォーム前平面図:浴室回り
天井裏を調査して、短辺方向が1230mmしかないこと、廊下側の壁に筋交いが入っていることが判明しました。
ユニットバスを設置するにあたり、最低必要寸法1245mmに15mm足りないので困りました。
現状を正確に図面にしてみましたが、柱は105mm、45mm厚の筋交いが交差して2本あります。
ここで注目していただきたいのが、105mmの柱に対して浴室側の筋交いが15mm奥まっていることです。
ということは、筋交いの手前までは1230mm+15mm=1245mmになります。
またここでも最低必要寸法1245mmとドンピシャになりました。
と言って、これなら設置可能と喜ぶことはできません。
これはあくまで、筋交いが在る部分の短辺有効寸法をクリアーしただけに留まります。
木造住宅の場合、柱と同じ大きさの土台が基礎の上にあります。
それが問題なのです。
木造住宅構造
一般的な木造住宅の基礎部分です。
まず基礎コンクリートがあって、その上に通気用の基礎パッキンがあり、その上に土台が乗っています。
先ほど申し上げたのはこの土台のことで、柱と同じ太さの105mmのはずです。
そうなると、土台の位置では有効寸法が1230mmになり、ユニットバスが設置できないことになります。
また、土台を避けて土台の上以降にユニットバスを設置することも可能ですが、その場合はユニットバスが通常より設置位置が高くなるため、浴室の入口にまたぎ段差が生じてバリアフリーにはなりません。
そこで持つべきものは優秀な仲間です。
長年人間をやっていると、優秀な友人もたくさんいます。
その中に日本国内で5本指に入る構造設計士もいて、彼に天井裏など撮った写真を全部メールして相談しました。
結論は、土台を15mm削っても構造的に全く問題ないということです。

真相はリフォーム工事が始まってからではないと分かりませんが、対処法は出来ているので、1216サイズのユニットバスを設置できることをお客さまにはお伝えしました。
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