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引き戸が最後まで閉まらない 大手ハウスビルダーの施工不良を手直しリフォーム

アイネックス小池です

杉並区阿佐谷の戸建住宅にお住いのお客さまから、リフォーム工事のご依頼をいただきました。
内容は、本棚造作、照明器具交換、クロス貼替、ファブリック(カーテン関係)交換などお家の中の広範囲に渡ってのリフォームです。
お客さまのお宅で打合せが終わった後に、「これはアイネックスさんにお願いしてもいいのでしょうか?」と申し訳なさそうにご相談されたものがあります。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸
リビング⇔洋室の間仕切り引き戸のことでしたが、引き戸を閉めたときに向かって左側に大きな隙間ができて、完全に閉まりきらないというのです。
2本の引き戸が右側の控え壁に引き込まれるようになっています。
大手のMホームで20年ぐらい前に建てて、間もなくこの状態になったとのことです。
これまで何十回となくMホームに調整してもらっているが、改善されることなく、返って悪化していると嘆いていました。
さすがにMホームはさじを投げたそうで、10年ぐらいその状態のままで今に至っているとのことです。
何十回も調整して直っていないのですから、原因は調整で済むようなところにはないですね。
まあ、一目瞭然で原因は分かりましたが...。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸
画像では分かりづらいと思いますが、中央(赤矢印)の木枠が垂れています。
左右と中央の3ヶ所の床からの高さを測ってみたら、なんと9mmも中央が下がっていました。
簡単です。 原因は木枠の中央が垂れているからです。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸
原因の中央部分です。
よく分からないので拡大して明るくします。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸
分かりますか? 完全に当たっていますね。
中央がこれだけ垂れていては、どんかに調整しても良くなるわけがありません
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸
通常建具枠は開き戸にしろ引き戸にしろ、木枠の中央が自重で垂れてこないように木枠の上に垂木を入れて、ビスを揉みこんだりして必ず固定します。
おそらくそのビスが緩んでしまっているかなんかでしょう。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸修繕工事 リビング⇔洋室 間仕切り引き戸修繕工事
まず、引き戸の上部にはめ込まれている樹脂レールを外します。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸修繕工事 リビング⇔洋室 間仕切り引き戸修繕工事
樹脂レールを外したら、目検討で左右の高さに合わせて垂れている中央部分に木材を立てて支えます。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸修繕工事
床からの高さを左右と同じ高さに正確に合わせたら、慎重にビスを揉み込んでいきます。
リビング⇔洋室 間仕切り引き戸修繕工事
レール部分にビスが見えていますね。
しっかりビスが効いているのを確認したら、支えにしていた木材を抜きます。
木材の支えを抜きましたが、木枠は床と水平に保たれたまま垂れてきません。
あっけないですが、これにて修繕作業終了です。

腹を立てたお客さまがMホームに電話したところ、Mホームは木枠の中央を固定しないのが基本仕様と言われたそうです。

そんなアホな!です。
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