株式会社アイネックス ホーム >  固くて動かなくなったサッシをスムーズに動作させるリフォーム 施工法・対策

株式会社アイネックス 公式ブログ

住宅のお悩み解決 リフォームとは知恵比べに似た感がある

固くて動かなくなったサッシをスムーズに動作させるリフォーム 施工法・対策

アイネックス小池です

固くて動かなくなったサッシを如何にしてスムーズに動作するようにするか、その対策を見ていただく前にまた寄り道をさせてください。

日課の杉並区善福寺公園までの早朝ウォーキングで、すっかり成長したカルガモ親子に会いました。
ひな達の体はもう大人で落ち着きも出てきて、なんら親ガモに見劣りしません。
それでも親ガモは、相変わらず大きくなった子供を遠くから見守っています。
この愛情には感心させられます!

それでは本題に入ります。
築45年賃貸ビル住宅部バルコニーサッシ
このサッシの動作が悪い原因はおおよそ掴めたので、その対策を練ります。
リフォーム前:サッシ戸車
まず、サッシ自体の絶対的な重量に対して、戸車がベアリングではなく樹脂製のものを使用していることが最大の原因です。
サッシの荷重に対して樹脂製の戸車では、初期の動作が正常でも束の間の内に機能しなくなるでしょうね。
まずはステンレス製のベアリングを搭載した戸車を使います。
しかし45年前のサッシにつき、純正の戸車はすでに廃番になっていて、このサッシの溝に適合するサイズの戸車も存在しません。
従いまして、何かしらの方法でステンレス製の戸車を取り付けることになりますが、サッシ自体がかなりの重量のため戸車だけではなく、その固定方法にも耐荷重性を保持させる必要があります。
従いまして、何かしらの方法でステンレス製の戸車を取り付けることになりますが、サッシ自体がかなりの重量のため戸車だけではなく、その固定方法にも耐荷重性を保持させる必要があります。

下部レールに関しての方向は決まりました。
次に上部を見てみましょう。
バルコニーサッシ:上部右 バルコニーサッシ:上部左
前回見ていただいた画像ですが、この画像にも対策を行うべくヒントがあります。
バルコニーサッシ:上部右 バルコニーサッシ:上部左
右画像を見ていただくと分かりやすいのですが、サッシが部屋側(緑矢印方向)に倒れています。
45年も経つので、これぐらいのことは承知ですが、念のためサッシを外して上面を見てみましょう。
その前に左画像を見ていただくと、サッシ上部の部屋側の側面がフラットになっていること、これを覚えておいてください。
リフォーム前:サッシ上面
新築工事時は円形だったのでしょうが、変形してしまった樹脂製の部品が付いています。
単なる樹脂パッキンのような存在です。
リフォーム前:サッシ上面
樹脂製部品はサッシ側面に縦に走っている心棒の上端でした。
リフォーム前:サッシ上面
部屋側の面です。
先ほどサッシが部屋側に倒れていると申し上げましたが、このように擦れている跡があります。
経年で変形してしまった樹脂製部品は回転などしなく動きませんが、もしかしたら最初は回転していたのかもしれませんね。
そこで、心棒が抜けないようにしておいた上で、この樹脂製部品を撤去して、ここに回転する部品を設置することにします。
なんといっても急所は戸車ですが、上部もサッシフレームに干渉した場合、摩擦や抵抗が生じないようにしておくことも重要です。
そのため、先ほど覚えておいていただいた「面がフラット」になっていることが効いてきて、サッシより少しその回転部品を外に出してあげれば、フラットの面に当たって回転するということです。
・・・・・・・・・・・ 前の記事
次の記事 ・・・・・・・・・・・ 前の記事