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杉並区の住宅を売却して練馬区の中古マンションに引越し~入居前にリフォーム

中古マンションのリノベーション 中古住宅のリフォームはカーテンの房掛けに注意

4月11日5時9分 杉並区都立善福寺公園
アイネックス小池です
「杉並区の戸建住宅を売却して練馬区の中古マンションに引越し~入居前にリフォーム」、リフォーム現場の進捗状況の続きです。
■リフォーム前平面図
■リフォームプラン:平面図
解体工事後のリフォーム現場の状況を把握することはとても重要なこと、と前回書きました。
もう少し現場の様子を見てみましょう。
リフォーム解体工事後:カーテンタッセル掛け
前の住人が付けていたカーテンのタッセル掛け(房掛け)です。

これは見積りをするときに、リフォーム店もお客さまもついつい見落としてしまうものの一つです。
そして、このタッセル掛けとはとても厄介な存在です。

以前の住人のタッセル掛けをそのまま使われるお客さまは、まずいらっしゃいません。
当然交換ということになりますが、ほとんどの場合はこのように窓枠にビスで固定されています。
取付方がひどいときは、強力な接着剤で付けてあるということもあります。

このタッセル掛けは大きいタイプなので、よしんば同じ位置に新しいものを取り付けても撤去した跡が残る可能性が高いです。
窓枠の塗装もリフォーム工事に入っていれば何も問題ありませんが、今回は塗装工事自体が予定にありません。

これから中古住宅を購入してリフォームされる方は、小さいことですがタッセル掛けのことも頭に入れておいた方がいいですよ。
リフォーム解体工事後:開き戸の戸当たり
さて、なにか分かりますか?
開き戸を勢いよく開けたときに、壁にドアが当たらないように床に付ける「戸当たり」です。
築27年なので、劣化が進みかなり汚れています。
こういうものも画像をお客さまに見ていただいて、交換の有無をお聞きするのも解体工事後の大切な作業です。
交換したいということになれば、まずは見積りを提出して工事費を確認していただきます。
このように小さくてリフォーム前には気付かないことが結構あるので、リフォーム工事の契約金額以外に少し予算をみておいた方が宜しいかと思います。
さて、なにを測っているでしょうか?
次回に続きます...
解体工事後にしておく重要なことは、解体後の現場の状況をしっかり把握して、これからのリフォーム工事の進め方を現場監督と確実に擦り合わせておくことです。

なお、今後の居室名はリフォーム後の名称で進めさせていただきます。
リビングですが、入口からバルコニー方向を見ています。
図面は現場監督のものです。
リフォーム前の空調システムは全室埋込空調になっていますが、今回リフォーム工事でシステムを変更して全室に壁掛けエアコンを設置します。

現場監督の図面には私からの指示がいろいろと書き込まれていて、拙い字で「窓の上にエアコンを付けれるか」とあります。
掃出窓と天井との間に、エアコンを設置できるだけの高さがあるか?という意味です。
一目瞭然設置できませんね。

リビングの画像を見ていただくと、バルコニーに室外機があります。
これは格好が悪いですね。
当たり前ですがマンション全体が埋込空調システムになっていますが、すでに築27年になるのでどの世帯も空調機を交換しているはずです。
埋込空調はメンテナンスフィーも高いうえ、イニシャルコストも高額なので、全世帯が今までのような埋込空調機に交換しているとは考えづらいです。
リフォーム前に理事会に確認したところ、壁掛けエアコンを導入してもよいということでしたので、当リフォーム工事で壁掛けエアコンを使えることになった経緯があります。
壁掛けエアコンには冷媒管を配管するための穴がコンクリート躯体壁に必要で、新築工事後に躯体壁に穴を開ける許可が出ないマンションは山ほどあります。
梁を貫通する穴は禁止で、躯体壁の穴は理事会で認められています。
従いまして、バルコニーのどこに置いても室外機が見えてしまうので、これから室内機と室外機の設置場所を検討することになります。
とは言っても、現場監督の図面に答えは出ていますけど...。
リフォーム解体工事:天井埋込空調機撤去
旧リビングから廊下方向を見ています。
この部屋と寝室、洋室2部屋に残っていた空調機の撤去が終わりました。
それにしてもでかい空調機が付いていましたね。 現在はもっとスマートになっています。
3ヶ所のダウンライトもLEDダウンライトに交換します。
リフォーム解体工事:洗面脱衣室PS間仕切り壁
場所は洗面脱衣室で、正面が洗面台が設置されていた壁です。
壁のプラスターボードを撤去してありますが、お客さまから洗面脱衣室が狭いのでもう少し広くならないかというご要望がありました。
リフォーム前平面図を見ていただくと、洗面台の後はPS(パイプスペース)になっていて、コンクリートの躯体壁でないことが分かっています。
PSの中の配管ギリギリまで壁の位置を変更するために調査をします。
結果10cmほど洗面脱衣室を広くできることが分かり、お客さまは喜んでおられました。
リフォーム解体工事後浴室入口 リフォーム解体工事後浴室入口
解体工事後の浴室の中にいます。
ユニットバスの入口にどれだけの幅の開き戸を設置できるか、中から浴室の入口を調べています。
画像右の赤部分はドア枠と躯体コンクリート壁とのパッキンに当たるものなので、左右合わせてこのパッキン幅2つ分今より大きい開き戸を設置できそうです。
リフォーム解体工事後敷居撤去跡モルタル打設 リフォーム解体工事後敷居撤去跡モルタル打設
5時8分 5時8分
リフォーム解体工事後寝室ユニットバス撤去跡
前回寝室の収納を撤去した跡にモルタルを打ったのを見ていただきました。
ユニットバスとミニキッチンを撤去した跡もモルタルでと考えていましたが、これだけの容積があるとモルタルでは大変なので、ここは置床(フリーフロアー)でフローリング下地を組むことにしました。
リフォーム解体工事後寝室ユニットバス撤去跡
このように第1段階のフローリング下地ができました。
使用している材料はパーティクルボード で、下のアジャスト脚で水平を取っています。
モルタルを流すより、こちらの方が時間も早く、リフォームコストも抑えられます。
リフォーム木工事:フローリング下地
フォームプラン:平面図のメインダイニングとサブダイニングの間の通路部です。
これから壁に立て掛けてあるラーチ合板 をコンクリート床に貼って、床暖房の下地を造ります。
リフォーム木工事:フローリング下地
既存のフローリングを撤去した後のコンクリート床に、直接ラーチ合板 が貼られています。
サブダイニングフローリング下地工事 サブダイニングフローリング下地工事
ご覧のようにサブダイニングの床暖房下地工事が終わりました。
ここに床暖房は設置しませんが、メインダイニングとフローリングが繋がるので高さを合わせるためです。

次回に続きます...
日付けが変わって、洋室1と洋室2の間仕切り壁を撤去した後に発生した窪みにモルタルを打っています。
解体工事の次は木工事(大工さんの工事)なので、その前に床をフラットにしておく必要があります。
リフォーム解体工事後寝室
フローリングもきれいに撤去されています。
開き戸は再使用するものもあるし、他のところで交換した方がいい開き戸があるかもしれないため、まだ産業廃棄物処分場には持ち込んでいません。
本当にリフォーム現場は何があるか分からないので、このあたりは慎重に段取りをしておきます。
リフォーム解体工事後寝室
旧寝室を西から東方向を見ています。
正面の部分が全部ウォークインクローゼットになるので、お客さまのご要望にある「充実したウォークインクローゼット」になると思います。
緑部分がウォークインクローゼットの入口になります。
リフォーム解体工事後洋室1・洋室2
洋室1と2を西から東方向を見ています。
間仕切り壁は撤去されていますが、天井との取り合い部分にまだ間柱が切ったままの状態で残っています。
これも寝室と同様に新旧の絡みがあるので、この後は大工さんの作業になります。

次回に続きます...
私はこのブログを会社で書いています。
この後見積り作業をして、日曜日なので午前中には帰りますが、帰りに西荻窪駅のスーパーに寄るつもりです。
やだなー、マスク生活!
ブログでこんなことを書いてはいけないことは百も承知してますが、いかにせん馬鹿な総理が暴走するので...。
鹿爪らしく「布マスクを各世帯に2枚支給します」だって。
自民党にはいい参謀がいないのですね。誰も彼の暴走を止めませんよね。
国家予算を使って布マスクを支給する?
これは国民全世帯に、お宅は布マスクを要るか要らないか審議してほしいです。
果たして、何割の世帯が要ると回答するのでしょう?
リフォーム解体工事後:洗濯機置き場PS内部
PSの中ですが、切断されたままの塩ビ管が見えます。
ちょっとこの点検口では中の様子が分からないので、前回見ていただきましたようにユーティリティスペース側の壁を2ヶ所開口したという経緯です。
リフォーム解体工事後:洗濯機置き場
どのみちクロスは貼り替えるので、大きく開口して中の配管状況を確認してみます。
リフォーム解体工事後:洗濯機置き場PS内部
どのみちクロスは貼り替えるので、大きく開口して中の配管状況を確認してみます。
リフォーム解体工事後:洗濯機・乾燥機置き場寸法
急いで対策を考えなくてはならないので、現場監督からメールしてもらった洗濯機置き場の採寸図面です。
有効幅が612mmしかありません。
一番小さい洗濯機パンは幅640mmなので、洗濯機パンの設置は現時点では不可能です。
図面で斜線で塗りつぶしてあるのはPS(パイプスペース)です。
PSを小さくして洗濯機置き場を広げることができればいいのですが、PSの中の配管状況が問題になります。
先ほどの画像を見ていただくと、PSの中の配管状況を確認するために壁を開口してあります。
リフォーム解体工事:フローリング撤去 リフォーム解体工事:フローリング撤去
ペッカーで剥がすとフローリングはこんな感じで粉々な状態で剥がれます。
リフォーム解体工事:在来浴室 リフォーム解体工事:在来浴室
在来浴室の解体工事も2日目です。
かなり大きい浴室なので、ガラ(コンクリートやタイルを壊した後のゴミ)の量だけでも半端ではないです。

リフォーム解体工事:在来浴室 リフォーム解体工事:在来浴室
在来浴室の解体工事が終了して、どうにか解体工事は予定通りの2日で完了しました。
これから本格的にリフォーム工事が始まります。

リフォームプラン:ウォークインクローゼット平面図
案の定、アウトです。
緑の線が梁位置なので、ダウンライトを西に移動さぜるを得ませんね。
リフォーム解体工事:寝室
解体工事が始まってからまだ2時間しか経過していないのに、寝室は解体材のガラでいっぱいになってきました。
リフォーム解体工事:洋室1⇔洋室2間仕切り壁
解体工事の職人さんは8人入っているので、あちこちで解体作業中です。
洋室1と洋室2の間仕切り壁は、間柱を残して解体工事が終わっています。
リフォーム工事:搬入出通路養生
このマンションのワンフロアーの敷地はとても広いので、通路養生だけでもかなり時間がかかります。
リフォーム工事:搬入出通路養生 リフォーム工事:搬入出通路養生
左は風除室の通路養生で、右は風除室からロビー内の養生です。
リフォーム工事:搬入出通路養生 リフォーム工事:搬入出通路養生
左は館内に入ってからリフォーム現場前までの養生です。
果たして50メートル近くあるのでしょうか。
右はリフォーム現場前からの画像です。
居住者にご迷惑をお掛けしないように、これぐらいしっかり養生をしておく必要があります。
■リフォームプラン:ウォークインクローゼット平面図
■リフォームプラン:ウォークインクローゼット展開図東面
■リフォームプラン:ウォークインクローゼット展開図西面
ウォークインクローゼットの一番奥になるところは可動棚にして、多目的収納として使います。
これだけクローゼットがあれば、充実したウォークインクローゼットと言えるのではないでしょうか。
洗面台も交換しますが、洗面台リフォームに対してもお客さまのご要望がありました。
リフォームプラン:平面図をご覧いただくと、洗面ボウルがセンターではないことが分かります。
洗面ボウルを片寄にして、カウンターの余っている部分を広くしたいとのご要望です。
散歩から帰ったら、ここでワンちゃんの足を洗うそうです。
これはワン子を飼っている方にはよく分かりますね。
リフォーム前:トイレ1 リフォーム前:トイレ1
次は玄関横のトイレですが、カウンターを含めて収納ユニットの状態もいいので、便器を掃除が簡単な節水タイプに交換して、床のシートとクロスを貼り替えることになりました。
すみません、照明も交換します。
リフォームプラン:玄関照明計画   平面図
白熱球50W相当のLEDダウンライトをひし形に配置します。
素敵な玄関になりますので、最後のBefore&Afterを楽しみにしてください。
■IHクッキングヒーター用キャビネット製作図面
IHクッキングヒーター用キャビネット:断面図
断面図でしたら少し分かりやすいかもしれません。
天板、キャビネット、扉、台輪、それと台輪の前面に貼る化粧板、このような構成になります。
キャビネットの収納スペースには、可動棚を1枚入れます。
IHクッキングヒーター用キャビネット:台輪平面図
台輪は重量に耐えられるように、4方フレーム組みで製作します。
台輪を床にしっかり固定する必要があるため、上面はオープンになっていて、手を入れて作業ができるようにします。
台輪の断面図を見ていただくと、上部にフレームがあるのが分かりますが、このフレームとIHクッキングヒーター用キャビネットをビスで縫い合わせます。
IHクッキングヒーター用キャビネット:設置後完成図
こういう形で納まります。
いかがでしょうか?
手前味噌で申し訳ございませんが、既存のキッチンに合わせてキャビネットを一つ製作するだけでも、これだけの準備が必要になるのです。
リフォーム前:キッチン リフォーム前:キッチン背面収納

リフォーム前:キッチンガスオーブン
調理器具を交換するのですが、オーブンは不要のためグリル付コンロで、安全性を考えてIHクッキングヒーターにしたいとのご要望です。
ということは、オーブンがなくなるのでIHクッキングヒーターの下にコンロ用キャビネットが必要になります。
これは大問題です。

コンロ用キャビネットの扉をどうするか、ということです。
完全オーダー品のキッチン扉なので、1枚だけ製作するにしても相当な費用が掛かりますし、実際製作したところで築29年間の使用感までは再現できません。
ここはキッチンスペシャリストがいるリフォーム店・アイネックスの腕の見せどころです。
この解決策は後日書かせていただきます。
リフォーム前:食器洗い乾燥機
キッチンの扉はこんな感じです。
これは製作不可能かもしれませんね。
画像はボッシュの食器洗い乾燥機ですが、当時は輸入品の食器洗い乾燥機といったらミーレではなくボッシュでした。
これを今と同じ幅60cmの国産食器洗い乾燥機に交換します。
リフォーム前:キッチンレンジフード
ものすごく立派なキッチンにしてはお粗末なレンジフードが付いています。
29年前に私に任せてもらえたら、素敵なレンジフードを設置してあげたのに...。

お掃除が簡単で、すっきりしたデザインのレンジフードに交換します。
リフォーム前:キッチン水栓 リフォーム前:キッチン水栓
すごい色の水栓ですね。
この混合水栓は台付タイプなので、同じ形の水栓でないと交換できません。
横の浄水器も交換します。
ちょうどこの前に開口部ができる予定です。
リフォーム前:キッチン水栓 リフォーム前:キッチン水栓

リフォーム前:リビング リフォーム前:リビング
左画像:天井の一番奥に付いているのが、全熱交換器 です。
せっかく配管があるので、全熱交換器は交換して少しでも省エネに協力されるとのことです。
■3階リフォームプラン~平面図
普通の切妻屋根 2階建てのお家です。
まさしく見えているところがリビングに当たります。

簡単なリフォームではないというには何点かあります。
天井が高くるということは空間の容積が大きくなるため、冷暖房効率が悪くなります。
それに、天井の位置が外部と近くなるため、外気による温度差が直接居室内に伝わりやすくなります。
天井を高くした後は、リフォーム前より夏は暑く、冬は寒くなりますね。
このことを承諾していただきリフォームをさせていただくことは簡単ですが、リフォーム業者としてはそういうわけにはいきません。
いままで以上の断熱補強、居室内の空気の循環、天井裏の通気・換気など対処しておかないといけないことがたくさんあります。
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リフォーム前:台所 リフォーム後

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リフォーム後:キッチン リフォーム後:キッチン背面収納

リフォーム前:台所→ダイニング リフォーム後

リフォーム前:台所→リビング リフォーム後

リフォーム前:ダイニング→階段 リフォーム後

リフォーム前:ダイニング→リビング リフォーム後

リフォーム前:リビング→ダイニング リフォーム後

リフォーム前:3階入口通路 リフォーム後

リフォーム前:洗面脱衣室 リフォーム後

長い間「子供の独立を機に住まい方を変えるためのリフォーム in 杉並区」をご覧いただきましてありがとうございました。
リフォーム後:床新旧取り合い部
フローリングメーカーは床の見切材も品揃えしていますが、きれいに納まる材料がなかったので、見切材などを専門に製造している別会社の樹脂製でこげ茶色の材料で見切ってあります。
リフォーム後:床新旧取り合い部
階段室側から見ています。
階段室側に向かってテイパーが取れているのですが、お分かりになりますか?
リフォーム前はフロアータイルとの取り合いなので厚さ3mmの見切材でしたが、リフォーム後は6mmフローリングとの取り合いになるため、6mmの角材を使うよりテイパー状になっている見切材の方が歩行の邪魔にならないですよね。
リフォーム前:納戸入口
納戸の中は今回リフォームの対象外のため、ここの床も取り合いが発生します。
リビング⇔納戸床取り合い:リビング側 リビング⇔納戸床取り合い:納戸側

リフォーム前浴室入口段差 リフォーム後浴室入口段差

リフォーム前は13cmあった浴室入口段差が6cmまで低くなりました。
建物の構造的な原因により、バリアフリーにできなかったことは非常に残念です。
アイネックスがユニットバスを施工するうえで、浴室入口段差に関しては、まずはバリアフリーに、不可能な場合はよりバリアフリーに近づけることを目標にしています。
分電盤
多くの世帯の方が、このタイプの分電盤を使っているのではないでしょうか。
Aはサービスブレーカーといって契約用ブレーカーで、Bは漏電ブレーカー(漏電遮断器)です。
リフォームプラン:洗面脱衣室南面
27年前の新築工事のときはハーフユニットもいろいろと選べたものですが、現在はINAXに2種類あるだけで、高いうえにデザインも...です。
そのためプラン図面のように、セットバック部分避けてユニットバスを設置しなければならず、傾斜部側に無駄なスペースが生じてしまいます。
これではもったいないし、人が入れそうなので物入にすることになりました。
リフォーム後:洗面化粧台物入 リフォーム後:洗面化粧台物入ブラケットライト

リフォーム後:洗面化粧台 リフォーム後:洗面化粧台

洗面脱衣室の奥から入口側を見ています。
さてビビンチョだというなワンちゃんは、このペットドアを通ってトイレを使えるのでしょうか?
楽しみです。
リフォーム後:洗面脱衣室
壁・天井は白、床は薄いグレーのクッションフロアーです。
手前の可動棚収納を見ていただくと、下はワンちゃんのトイレ置き場なので棚板がありませんが、棚柱(ダボレール)は下の方まで延びています。
これはお客さまにはお伝えはしてありませんが、トイレ置き場が不要になった場合に、下にも棚板を増やせるようにです。
ワンちゃんのトイレ置き場はオープンにして、上の方に扉を付けることも打合せに出ましたが、隠したいものはプラスチックのケースにでも収納するからということで全面オープンになりました。
当然扉を付けない方がリフォーム費用は低減するうえ、使いやすい面もたくさんあります。
リフォーム後:洗面カウンター
このカウンターで気になる点があります。
洗面ボウル部がカウンターの手前の際から始まっていますよね。
以前はこの部分が5cm~7cmぐらい平になっていました。
洗面ボウルを大きくして使いやすくという意図だと思いますが、果たして使いやすくなったのでしょうか?
手前に水の跳ね返えはないのでしょうか? 床に水が落ちやすいのではととても気になります。
これもお客さまに聞きたいところです。
リフォーム前:洗面脱衣室 リフォーム後:洗面脱衣室

手前に可動棚収納があり、下がワンちゃんのトイレ置き場に変わりました。
リフォーム前は天井までのパネルが2枚あるため圧迫感がありましたが、パネルが1枚になったので、奥がすっきりして視界が開けましたね。
リフォーム前:3階入口通路1 リフォーム後:3階入口通路1

リフォーム前:3階入口通路2 リフォーム後:3階入口通路2

こてこてしてなく、とてもスッキリした印象を与えませんか?
先ほど正面の壁を斜めにしたのは、やわらかいデザインにしたかったと申し上げましたが、いかがですか?
やさしいフォルムに映りませんか?
リフォーム前:3階入口通路2
正面の窓と収納は、3年前のリフォームで新設したものです。
リフォーム後:3階入口通路2
とても素敵な入口通路にリフォームされたと思いますが、いかがでしょうか。
トイレの開き戸上の明り取り窓は、たったこれだけの大きさにも拘らず、明り取りとして結構な効果を発揮しますよ。
リフォーム後:トイレ内部
トイレの開き戸を開けると、正面にカウンターがあり、その下にウォシュレットのリモコン、手洗器、紙巻器、そして壁を切り抜いたトイレットペーパー置台があります。
さて、リフォームプラン通りになっているのか見てみましょう。
リフォーム後:トイレ内部
上から見ると、こんな感じです。
私はとても使いやすいと思います。
リフォーム後:階段室
空調の冷媒管配管を階段室の天井にルート変更して塞ぎましたが、きれいに納まっていると思います。
ここも壁掛けテレビやテレビ台がどのようになっているのか、リフォーム後の様子を見てみたいですね。
お客さまに頼んでみますので、楽しみにしてください。
リフォーム後:ダイニング→台所
視点がやや左よりなので若干図面とアングルが異なりますが、完璧に計画通りにいきました。
台所の入口も狭くは感じませんね。
家電品用の6口コンセントは致し方ないとしても、冷蔵庫用コンセントの位置は正解だと思いませんか?
■リフォームプラン:展開図リビング西面
■リフォームプラン:展開図リビング南面
小さくて見えないと思いますが、IHクッキングヒーターはHITACHI製です。
キッチンメーカーは家電品まで製造してないので、昔はいわゆるOEM(Original Equipment Manufacturing)方式で、家電品メーカーが製造した商品に自社ブランドを刻印していましたが、キッチン業界はすっかり影を潜めましたね。
当然OEMの方がコストアップになるうえ、OEM方式自体が周知の事実になったこともあり、いっそうのことOEMを排除して販売価格に還元したのだと思います。
キッチン食器洗い乾燥機
引出タイプの食器洗い乾燥機です。
昔はフロントオープン式で食器洗い乾燥機の扉を手前に開く構造でしたが、一時から全部引出式になってしまいました。
引出式は食器を入れるとき、まず下のバスケットに入れてから次に上のバスケットに入れる構造になっています。
これは個人的な意見と思いますが、我が家はお茶やコーヒーをよく飲みます。 夏場は特にです。
引出式の食器洗い乾燥機はコップ類を上のバスケットに入れるようになっているために、上のバスケットはすぐにコップでいっぱいになってしまい、いざ他の食器を投入して食洗機を使うときは、上のコップを全部取り出さなくてはいけません。
これは非常に不便です。
食器洗い乾燥機:フロントオープン式
しかしです。
そう思っていたのは私だけではないようで、またフロントオープン式が復活して、なおかつ販売台数がどんどん増えているようです。
使いやすいものは復活する。 いいことですね!
キッチン背面収納は上下セパレートのレイアウトです。
この面のポイントはアクセントクロスの使い方です。
カウンターに対して、吊戸棚が途中で終わっていて空間になっています。
ここに炊飯ジャーを置くので、水蒸気を避けるため吊戸棚はなしにしました。
キッチンメーカーのシステムキッチンなので、家電収納ユニットを採用する手もありますが、いちいち引き出して使うのは面倒とのことで、家電品は全部カウンターの上に並べるそうです。
吊戸棚が途中で終わっていると違和感が出そうですが、まずはアクセントクロスが目に入るのでカモフラージュとしての効果があります。
それにお客さま曰はく、いまは炊飯ジャーにしろ家電品はオシャレになっているとのことです。
カウンターには炊飯ジャーの他に、トースター、電気ケトル、オーブンレンジ、スムージーメーカーを置く予定なので、壁にはコンセントを6個設置します。
カウンターの右キャビネットは、引出の下をオープンにして、ゴミ箱を2つ置く予定です。
ここも同じように、ゴミを捨てるのにいちいち扉を開けるのは面倒とのことで、リビングダイニングからは見えなくなるし扉は要らないということになりました。

説明ばかり長くて、肝心のBefore&Afterを見ていただく時間が無くなりました。
ワンカットだけご覧いただいて、続きは次回にさせていただきます。
リフォームクロス工事:階段室
階段室から見たところです。
踊り場のスチール手摺の塗装も終わっています。
リフォーム塗装工事:スチール手摺
リフォーム前は白でしたが、今回リフォームのキーカラーの一つ、グレーで塗り替えました。
リフォームクロス工事:壁掛けテレビ回り
リビングのテレビを掛ける壁です。
クロスを貼るので、壁掛け用の金具は取り外してあります。
リフォーム電気工事:壁内配線スペース
テレビと周辺機器のコンセントや配線を収納する壁内配線スペースです。
ここはまだ少し作業が残っていています。
黒いCD管(電気ケーブルを通す管)を矢印の方に移動して、水色の部分が全部壁内配線スペースになります。
リフォーム電気工事:ユニットバス裏物入 リフォーム電気工事:ユニットバス裏物入

多少細かい作業はありますが、クロスを貼って最後にクリーニングで当リフォーム工事は竣工です。
■ボードアンカー第2世代
第2世代のボードアンカーの使用法です。
開けた穴にボードアンカーをたたんだ状態で押し込んで、全部ボードに納まるように叩き込んでから、赤いプラスターボード棒をボードアンカーに差し込み、先端を押してボードの中で羽を広げます。
そこにビスをもめば固定できるというわけです。
簡単そうに感じますが、私は幾度となく失敗したことがあります。
このボードアンカーは下穴を開ける必要はなく、プラスドラーバーでボードにねじ込みます。
ボードアンカーの中の構造がビスが効くようになっているので、割かし簡単ですが、ボードアンカーをねじ込むときに力をかけ過ぎるとボードが破損してしまいます。
ボードを壊してしまうと修復困難でかえって厄介です。
この失敗も何度かやりました。
■ボードアンカー第4世代
リフォーム空調工事:冷媒管配管ルート変更 リフォームプラン:冷媒管配管ルート変更

■ボードアンカー第4世代
このボードアンカーは少し高いですが、皆さんが使う場合は一番のお勧めです。
これは金づちで叩き込むだけで、ビスを使えるようになります。
まっすぐ打ち込むことだけを注意すれば、とても簡単です。
■ボードアンカー第4世代
ボードの中でこのように固定されるので強度も十分です。
自宅では結構使用していますよ。
リフォーム照明計画:リビング
リビングのほうは、天井直付タイプではなく埋込式のシーリングライトを使いました。
リフォーム照明計画:ダイニング
埋込用の穴がきれいに開いて、Fケーブル(電気ケーブル)が引き出されています。
リフォーム照明計画:ダイニング
埋込ライティングレール取付用の開口は、照明計画に基づいた位置に開けられています。
青はソファー、ベージュはダイニングテーブルで、事前にお客さまと打合せをした位置で描いてあります。
ライティングレールはダイニングテーブルのセンターになる照明計画です。
リフォーム空調工事:冷媒管配管ルート変更 リフォーム木工事:冷媒管配管隠蔽工事

このように塞いで隠蔽しました。
少し前の現場の施工様子ですが、空調の冷媒管を階段室に配管ルートを変更したときの画像と立面図です。
冷媒管はまだ露出したままでした。
リフォームプラン:壁掛けテレビ配線処理断面図
階段下の収納の開き扉の取付も終わりました。
リフォーム木工事:階段回り
階段回りの木工事(大工さんの工事)は全部終わっています。
矢印の先には6個口のコンセントを壁に埋め込む予定です。
壁の前には水槽セットを置く予定なので、水槽と壁の隙間が空き過ぎないように、壁を凹ませてコンセントを設置します。
Fケーブル(電気ケーブル)が引き出されていますね。
リフォーム木工事:リビング
まだクロスは貼られていませんが、快適な空間にリフォームされているのが分かります。
明るくて素敵なリビングですね。
クロスを貼るために可動棚を外してあります。
可動棚下の床に貼るメラミン化粧板をどかして、クッションフロアーを貼ってあり、この上にメラミン化粧板を貼ります。
リフォーム木工事:ユニットバス裏物入
物入の中は、クロス下地工事が終了しています。
リフォーム工事:アクセントクロス
こうしてキッチンまで一緒の画像に収まると、ダイノックシートを貼った意図を分かっていただけるのではないでしょうか。
とても素敵です!
クッションフロアーとメラミン化粧板の取り合いは、コーキングを打って水が回り込まないようにします。
クッションフロアーはアンモニアで変色していきますが、メラミン化粧板の場合はその心配がほとんで要りません。

可動棚の下にはもう一つ細工があります。
トイレ容器を置く後ろの壁が、高さ200mm奥行100mmの大きさで出っ張っています。
間仕切り壁を挟んで、左が可動棚部分、右がリビングのテレビを置くところです。
一般的にはテレビとビデオデッキをセットで使うと思いますが、お客さま宅のテレビ周辺機器はケーブルTVチューナー、天井吊りスピーカー用アンプ、ビデオデッキ、アマゾンファイヤーチューナーなどその他諸々の配線が出てきます。
その配線を全部隠蔽してしまおうというのが、先ほどの可動棚下の出っ張りです。
出っ張りの中は空洞で、その中にテーブルタップコンセントごと配線を全部入れてしまいます。
出っ張りの上面は取り外し式にして、中に熱が籠らないように通気ガラリも取り付けます。
テレビの下には配線を一切見せない計画です。
このごちゃごちゃした配線がなくなったら、テレビ下はどんなにスッキリすることでしょうか。
リフォーム木工事:洗濯機上の棚設置工事
右側は壁なので、まず桟木を壁に取り付けてから棚を桟木に固定しましたが、左は壁がないためL型金具を使いました。
あまり格好がいいものではないので使いたくないのですが、他人がほとんど立ち入らない洗面脱衣室ということで、お客さまには承諾をいただきました。
リフォーム木工事:洗面脱衣室
反対から見るとこんな感じですが、これから開き戸を設置して、床のクッションフロアーや壁・天井のクロスを貼れば、全く別の空間に変身します。
リフォーム木工事:階段下収納
階段下に新設する収納の中が見えています。
現在は納戸の中ということになります。
この新設する収納はご主人からの依頼によるもので、ここはご主人がリフォーム後に飼おうとしているタツノオトシゴの飼育用具を収納する予定ですが、奥さまの許可はもう得られたのでしょうかね~?
リフォーム空調工事:冷媒管配管
赤丸が冷媒管です。
3階の天井ラインの上になりますが、ここは階段室のため4階まで天井が吹き抜けています。
リフォーム木工事中:台所→リビングダイニング
台所からリビングダイニングを見ると、こんな感じです。
キッチンのバックパネルがこの高さなら、十分解放感はありませんえ。
バックパネルの高さをあまり低く設定すると、洗い物のときにダイニング側に水撥ねがする可能性が高くなるのでご注意ください。
リフォーム木工事中:キッチン側面
真横から見ると、こんな感じです。
リフォーム前よりダイニングが約10cm広くなります。
キッチンの後ろの壁がなくなったので、既存収納との間に隙間ができますが、一部スパイス棚にして残りは塞いでクロスを貼ります。
リフォームプラン:キッチン・ダイニング
グレーの部分がクロス貼りになるところです。
間口約13cmでは有効に使うのも難しいですし、空けておくと埃溜めになるので一層のこと塞いでしまいます。
リフォーム木工事中:リビングダイニング
リビングダイニングのフローリング貼りが順調に進んでいて、施工済みの面積がかなり広くなりました。
建物外観1 建物外観2

もう少しキッチンを見ていただきます。
■3階リフォームプラン:展開図西面
リフォームプラン:3階入口回り平面図
さっきの柱は、洗面脱衣室の入口開き戸の枠を取り付けるためのものです。
この部分はトイレの開き戸にかけて斜めに壁を造作します。
そのためトイレ内の収納棚は台形になります。
リフォーム木工事中:リビングダイニング
先日はキッチン背面カウンターまで取り付けてありましたが、キッチンの取付も進んでいるようです。
他にも大きく進んだ工事がありますが、陽射しのせいで分かりづらいと思います。
リフォーム木工事中:リビングダイニング2
フローリングを貼り始めました。
フローリングを貼り終わったところを養生しているので分かりづらいです。
リフォーム木工事中:リビング南側壁
リビング南側の壁です。
リフォーム木工事中:リビング南側壁
壁に塞いだ跡があります。
右はスイッチプレートを撤去した跡で、ここには一度も使ったことがなかったという全熱交換器とリビング天井照明のスイッチがありました。
左は27年間で2ケ月ほど使っただけの電気床暖房のリモコンがありました。
この壁にはリフォーム前とおなじように、64インチの壁掛けモニターをつけるので、押しづらかったというリビング照明のスイッチは3階を入って前の壁に移設します。
空調冷媒管配管/電気幹線配線
ボケていて分かりづらいですが、冷媒管配管と幹線配線がこの部分を通過しています。
リフォーム工事中:台所
ここは給排水設備工事が進んでいます。
解体工事後キッチン給排水管
解体工事後のキッチンの給排水管です。
キッチン給排水管配管工事
キッチンを設置する前に行う先行配管工事が終わっています。
A:食器洗い乾燥機用排水管、B:食器洗い乾燥機用給湯管、C:キッチン水栓用給湯管、D:キッチン水栓用給水管、E:シンク用排水管で、F・Gはリフォーム前の食器洗い乾燥機用の排水管と給水管でエンドキャップで塞いであります。
これはご主人から奥さまには内緒でとご依頼された6口コンセントです。
ご主人がまだ奥さまに内緒にしていた時のことで、リフォーム後に昔から念願だったタツノオトシゴを飼う予定だということで、水槽を壁にピッタリ設置できるように壁のコンセントを断面図のように凹ましてほしいというご依頼によるものです。
間柱加工1 間柱加工2

分かりますか?
間仕切り壁の厚みを少しでも薄くするために、ユニットバスのフレーム部のところを切り込みを入れてあります。
これにより約2cm壁厚が薄くなり、計算ではトイレの長辺方向の有効寸法は1270mmになる目論見です。

この状態で、木工事と並行して進行する給排水設備工事の配管工事が入ります。
リフォーム工事中トイレ:先行配管工事2
トイレ手洗器用の給水管と排水管の先行配管工事も終わっています。
リフォーム平面プランをご覧いただくと、鉄骨造のため柱には大きいH鋼という鉄骨が通っています。
そのため配管ルートは柱を貫通することはできないので、柱の裏側を通して配管してあります。
最悪トイレ内の床を一部嵩上げすることも視野に入れていましたが、トイレ内全部の床をリビングと同じ高さにできたので本当に良かったです。
造作家具収納
以前からなんどとなく書きましたが、既存造作家具収納の左上のキャビネットの加工が終わって、予定通りの形に変わっています。
弊社の造作家具工場の職人が現場に来て、キャビネットを半分に詰めて、左開きになるようにヒンジ(丁番)の受け座を付け替えました。
既存のキャビネットを現場で加工して再使用する、デザインも元通りだし、素晴らしいリフォーム費用削減方法だと思いますが、いかがでしょうか?
洗面脱衣室 洗面脱衣室

天井から出ているジャバラ管は、2室換気の洗面脱衣室側の吸気口のものです。
大工さんが壁や床を仕上げる前に行っておく、給排水管の先行配管工事は終わっています。
ユニットバス浴槽
先ほどの画像はユニットバスの洗い場側で、これは浴槽側です。
オレンジなので給湯管が2本取り込まれています。
お風呂のシャワー水栓は洗い場にあるので、この2本の給湯管は水栓用ではありません。
さて、この2本の給湯管は何のためものなのか分かりますか?
これは追い焚き用の配管です。
追い焚き機能は、浴槽のお湯を給湯器に送り、高温のお湯になったものを浴槽に戻します。
そのため追い焚き配管は、行って来いの2本の給湯管が必要ということです。
空調配管工事
既存の冷媒管を切断して新しい冷媒管を配管していることは問題ないのですが、このルートではリフォーム前と同じように床から天井までの壁を一部でも残さないといけなくなります。
実はこの時点では冷媒管の配管ルートを変更することは決定してなく、配管ルートを変更するのは私の頭の中だけのものでした。
前述しました通り新しい配管ルートはかなり困難な作業になるため、現場監督と空調工事の職人さんが既存のルートしか方法はないと判断してのことでした。
危うくこんなデザインになるところでした。
こんなデザインに私はしませんよ。
リフォーム、リノベーションはセンスも非常に重要です。
給水管・給湯管配管工事
洗面化粧台用の配管を拡大して見ています。
給水・給湯管の先に何か付いていますよね? これはストッププラグという部品で、これで吐水口を塞いでいます。
吐水口が手前に向いていることになり、この後の工事で給水管と給湯管は壁の中に隠れます。
洗面化粧台に限らず水やお湯を取り込む方法は、壁出しと床立ち上げがあり、この場合は壁出しになります。
壁出しと床立ち上げのどちらがいいということではなく、現場の状況によって使い分けします。
空調ダクト配管
リフォーム前の浴室の天井裏です。
戸建住宅にしてはやたらと空調のダクトがあり、設計士さんの過剰設備がここにも見受け取れます。
空調ダクト配管2
リフォーム前平面図と照らし合わせて、なんのダクトか見てみましょう。
青はトイレの換気扇、黄色はお風呂の2室換気扇(1台の換気扇で2ヶ所の換気をするもの)、緑はダイニングの換気扇です。
赤は27年間何のためにあるものかお客さまがご存じなかった全熱交換器のダクトです。
お客さまにとっては、やっぱり過剰設備でしたね。
設計士さんの独り相撲です。
■リフォームプラン~空調冷媒管配管ルート
緑が既存の冷媒管配管ルートで、室内機背中から壁に引き込んでから天井裏に上げて、天井内を通っての位置で床方向に配管してあります。
新規配管ルートは天井に取り込むまでは同じで、天井内を通して納戸の天井裏に配管します。
納戸内の見た目は気にされないとのことなので、納戸の壁に沿って露出で配管して、のあたりで下に降ろし、床から20cmぐらいのところでリビング側に配管するというものです。
この冷媒管配管は結構難度が高いですが、空調工事の職人さんに頑張ってもらいます。
解体工事後階段回り
階段回りをご覧いただきますが、ここは今回リフォーム工事でデザイン上大きなポイントになるところです。
鉄骨階段
階段の構造体、ごっつい鉄骨が現れましたね。
階段の下は納戸から使う収納になっていますが、奥の狭いところなので出し入れが不便なため、一度収納したら何を仕舞ったか忘れてしまうぐらい使うことはないそうです。
階段下収納扉新設
この収納スペースを台所側から使えるように、このように扉を新設しますが、鉄骨があるため高さは低くなります。
それでもリフォーム前よりは断然有効に使えますね。
空調配管ルート
養生をしてある天井吊りスピーカーの横に開口があります(リフォーム前平面図:B)。
2階から引き込まれた冷媒管は、ここを通過して壁掛けエアコンに行っています。
かなり前に埋込空調システムを壁掛けエアコンに変更してますが、冷媒管は元のものを使ったようです。
新築後度重なる空調システムの修理代金に懲りたお客さまは、かなり前に壁掛けエアコンに変えたとのことでしたが、初めから壁掛けエアコンにしておけば、床下で給排水管の配管も出来たし、天井裏のスペースは250mmあれば十分なので、天井高も2m35cmぐらいまで上げれたのに...。
お客さまが設計士さんに全部お任せで新築工事のプランを委ねた結果ですが、だからと言って埋め込み空調システムにする必要は全くなく、返って壁掛けエアコンにして天井高を高くした方がいいと考えなかったのでしょうかねー。
リフォーム前洗面脱衣室・トイレ入口
収納の手前にトイレと洗面脱衣室の入口開き戸が並んでありました。
解体工事後洗面脱衣室・トイレ入口
造るのは時間がかかりますが、壊すのはあっという間で儚いものです。
建築に携わっている者としては、寂しい気もしますね。
リフォーム前浴室
さて、セットバックしている壁側にあったお風呂はどうなったでしょうか?
傾斜窓カーテンレール左端部固定
ハーフユニットバスも完全に撤去されて、躯体の形が露になりました。
こうして見ると、結構大きい傾斜窓ですね。
新築当初は、この窓には傾斜用ブラインドを設置してあったそうですが、使い勝手も悪く年中閉めたままなので、意味がないため早々にすりガラス調のシートを貼ったとのことです。
このシートも手先の器用なご主人が貼ったとのことです。
設計士さんが残した爪跡をご主人が始末しているところが多いですね。
すみませんが時間がなくなったので、下のウッドレールの固定方法は次回にさせていただきます。
これがその警告書です。
ごみを不法投棄した者には、廃棄物処理法により罰せられるという内容ですが、5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、法人に至っては3億円以下の罰金です。
こんな金額ということを皆さんはご存じでしたか。
懲役は避けたいので違反者は罰金を選ぶと思うのですが、これってどのくらいの罰金でどれほど実施されているのでしょうか。
しかし警告書がある周りには、不法投棄されたであろうごみがたくさんありました。
処罰を実行してないから、不法投棄が後を絶たないのでしょうね。
警告書を製作して、不法投棄が多い場所に貼る作業に至るまで予算をかけているのだから、警告書だけでは効果がない場合は処罰を実行すべきだと強く思います。
そもそも傾斜の形状にサッシをはめ込むというのは、完全な特注品になり、下の垂直なサッシとの取り合いもあるため、このL型の傾斜付サッシ全体がオーダーで製作してあります。
いくらバブル時代の建物といっても、ここのサッシだけでも相当な建築コストをかけています。
4階のドーム形状の明り取り窓や埋め込み空調システム、電気床暖房、そしてこのサッシ、お客さまが生活するうえで全く必要がなく、メンテナンス費用がかかり過ぎるものだらけで、非常に住みづらい家と言ったことが良く分かります。
おまけに完成した家の窓にはカーテンレールはついていなかったそうです。
傾斜窓の目隠しや遮光対策などを考えて設計した形跡は見当たらず、引渡しのときに対策方法などの話も一切なかったとお客さま...。 ひどすぎますね!
贅沢に建築費用をかけて住みづらい家を造った、お客さまにとって誠に悲惨な結果でした。
傾斜窓の遮光はとても難儀な問題で、なおかつ北面の台形の窓に至っては、ガラスフィルムを貼る以外には遮光のしようがないと思います。
設計士や建築家の身勝手な思い入れで、奇をてらった建造物にしてしまうのはもってのほかです。
リフォーム前:キッチン
取手が縦に付いているユニットが炊飯ジャー収納ワゴンで、下にキャスターが見えていますね。
この奥の壁がクロスが残っていたところです。
もう一つの白い壁は、ステンレスになっているところです。
27年前はまだキッチンパネルというものが存在していなく、オーダーでキッチンパネルを造りはしたものの万全を期すために不燃材を壁に貼ってあったのですね。
そういうことで、右側の白い部分は不燃材:フレキです。
解体工事後リビング南面
床のフロアータイルも全部剥がし終わってます。
天井にあった空調機の吹出口や吸気ガラリ、全熱交換器、点検口などは全部撤去されています。
上記の撤去したものは全く使用していなかったものなので、いかに不必要なものが今まで天井に残されていたということです。
これにより、天井面はさぞかしスッキリすると思います。
階段前の収納の開き扉も撤去されてますね。
この収納は開き扉を折れ戸に変えますが、袖壁と背中の壁はそのまま再使用します。
階段の袖壁もなくなって。いるようです
リフォーム前階段袖壁
お客さまが取ってほしいと言っていた階段の壁はどうなったのでしょうか。
見てみましょう。
解体工事後階段袖壁
まだ残っているようないないような微妙な感じです。
解体工事後階段袖壁
壁の骨組みだけが残っている状態です。
鉄骨階段のフレームが露になっています。
解体してみて分かりましたが、お客さまが取ってほしいと言っていた壁は、かなり重要な役割がありました。
左側に電気ケーブルの束、そして右側にグレーの塩ビパイプが見えていますが、これらのために壁が床から天井まであったのです。
問題発生です。

続きます...。
リフォーム前:キッチン キッチン撤去範囲

キッチンとダイニング収納の取り合い
左上のキャビネットは水色の大きさのキャビネット(水色)になっているため、撤去するわけにはいきません。
残すのは右側だけなので、キャビネット本体を半分に詰めて再使用する予定です。
半分に加工して観音開きの扉を1枚だけ再使用するわけですが、ここは左側が丁番になって左開きにしないと使い勝手がよくないです。
そのため、解体工事の前に左開き用の扉を外して保管してあるので、画像には扉がありません。
新しく同じような扉を製作することは可能ですが、27年前に設置したウレタン塗装の扉で、日焼け具合まで再現するとなるとかなり困難な作業になります。
ここはリフォーム費用のこともあるので、再使用することがベストの選択ですね。
キッチンがきれいに撤去されています。
床には給排水設備が露出になっていますが、向かって左側が食器洗い機用、右がシンク・キッチン水栓用です。
給排水管は床スラブに埋め込まれている部分以外は、今回リフォーム工事で全部交換します。
リフォームプラン展開図:階段回り
リフォーム平面プランにも記載してありますが、天井から吊るしてあるBOSEのスピーカーも今回リフォームで移設する予定です。
リフォーム前は右のスピーカーが中途半端な位置にあります。
壁がなくなるということもあり、この右側のスピーカーだけを画像の緑の位置に移設して、より良いリスニングポジションになるようにします。
■リフォームプラン展開図:リビング・階段回り南面
折れ戸:ピポット固定 折れ戸:フリー走行

普段は両端を仮固定しているので、折れ開閉が容易です。
仮固定を解除すれば扉が自由に動くので、右にも左にも振り分けてフルオープンが可能です。
こんな感じで使えるということです。
これでしたらお客さまが望まれる、開け放して広く使う収納ということをクリアーできますね。
しかしもともと奥行がない収納のままリフォームするので、収納内部はオール可動棚にして、衣類はたたんで収納してもらいます。
リフォーム前キッチン3
フリー走行が可能なのは床に直付レールを取り付けるタイプに限られていて、この画像のように床にレールを取り付けないタイプではできませんのでご注意してください。
しかしノン下レールタイプはレールがないので、ホコリも溜まりにくく、お掃除も楽ですけどね。
折れ戸:ノンレール3方枠
この部分がお客さまのご要望により、どのようにリフォームされるのか展開図を見ていきましょう。

リフォーム前は観音開きの収納が2つに分かれて在りました。
観音開きの収納にした場合は、収納と収納の間に間仕切り壁若しくは隔てパネルが必要になるた内部を開け放して目いっぱい使うことはできません。
なおかつリフォーム前はハンガーパイプがあるので、クローゼットとして設計されていたようですが、奥行が
50㎝にも全く満たないため、ハンガーを掛けるにしても垂直に掛けると扉が閉まらないので斜めに掛けるようになり、収納量は限られていたとのことです。
扉を開け放して、広く使える収納にしたいというご要望です。
リフォームプラン展開図:トイレ東面
コの字型に壁をかき込んであるところです。
本当は2連式の紙巻器を使う予定でしたが、なかなかオシャレなものがないので、ここにトイレットペーパーを2つ置いておくためです。
お分かりのように、ここはここで棚にトイレットペーパーをストックしておくのと違う便利さがありますよね。
リフォームプラン展開図:トイレ北面
壁が斜めになっているので、図面では縦ラインが多くなるため分かりづらいですね、申し訳ございません。
平面図にあるように棚板の形は台形で、ここは可動棚ではなく固定棚になります。
とりわけトイレに入ったときに死角になるので、扉をつける必要はないのではということでオープン棚になりました。
トイレにある窓は2~3年前のリフォーム工事で、風通しを良くするためと3階入口回りを明るくするために設置したもので、この位置をトイレにリフォームした場合は風通しのことはあきらめていただきますが、開き戸の上に明り取り窓を設置することで明るさは確保できます。
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