
リフォーム前:キッチン | ||
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このようなキッチン扉は、そう簡単に同じものは作れません。 ご覧のボッシュの食器洗い機は撤去して、国産のものに入れ替えます。 そうです、この扉を再使用します。 当然加工が必要になりますが、そこは自社の造作家具工場を持っているアイネックスにお任せいただければ問題ありません。 この扉を使ってしまうと新しい食器洗い機の分はどうする?という新たな問題が発生します。 食器洗い機のフロントパネルは2種類あり、既存のボッシュのようにキッチンの扉そのものを使うタイプと、フロントパネルを取り付けるフレームが付いているタイプがあります。 フレームタイプに使用するフロントパネルは厚み3~5mm程度の薄い材料で、キッチンの扉に合わせることもできますし、食器洗い機本体(操作パネル部分)と同色パネルが付属されているものもあります。 今回リフォームではフレームタイプの食器洗い機を使い、フロントパネルは既存のキッチン扉にマッチングするものをはめ込みます。 きれいに仕上げますので、楽しみにしてください。 |
IHクッキングヒーター用キャビネット:平面図 | ||
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キッチン天板の奥行は650mmで、製作するキャビネットの奥行は550mmです。 キャビネットにはボッシュに付いていた厚さ20mmの扉を取り付けます。 キッチン扉は天板より奥まって設置されているので、その奥まった寸法も重要になります。 IHクッキングヒーターの熱がこもらないように、キャビネットの上端はオープンにしてあります。 図面を読むのは難しいと思いますので、流し見していただいて結構です。 |
IHクッキングヒーター用キャビネット:正面図 | ||
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キャビネットの上下はオープンになっていて、上にIHクッキングヒーター、下は扉を付けて収納スペースになります。 このキャビネットも他のキャビネット同様、天板の荷重を受けとめます。 そのため、キャビネットは天板の下にピッタリ入る高さで製作します。 |
IHクッキングヒーター用キャビネット:正面図2 | ||
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さきほどのキャビネットに扉を付けたら、このようになります。 上の開口部にIHクッキングヒーターが納まり、下には加工済の扉を釣り込みます。 扉は高さをカットして、ヒンジ(丁番)を取り付ける加工を施しておきます。 扉の高さ詰めは、見えてこない下端をカットします。 また、キャビネットとは別に台輪(巾木)も製作します。 施工の順番は、まずキャビネットを天板の下に差し込み、キャビネットを持ち上げて台輪を滑り込ませます。 そのため、台輪は実寸より少し低く製作しておき、台輪の下にパッキンを入れて高さを合わせます。 詰め物のパッキンが見えてこないように、後から台輪の前面に化粧パネルを貼ります。 お分かりになりますか、難しいですよね? |
IHクッキングヒーター用キャビネット:断面図 | ||
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断面図でしたら少し分かりやすいかもしれません。 天板、キャビネット、扉、台輪、それと台輪の前面に貼る化粧板、このような構成になります。 キャビネットの収納スペースには、可動棚を1枚入れます。 |
IHクッキングヒーター用キャビネット:台輪平面図 | ||
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台輪は重量に耐えられるように、4方フレーム組みで製作します。 台輪を床にしっかり固定する必要があるため、上面はオープンになっていて、手を入れて作業ができるようにします。 |
IHクッキングヒーター用キャビネット:台輪正面図 | IHクッキングヒーター用キャビネット:台輪断面図 | |
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IHクッキングヒーター用キャビネット:設置後完成図 | ||
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こういう形で納まります。 いかがでしょうか? 手前味噌で申し訳ございませんが、既存のキッチンに合わせてキャビネットを一つ製作するだけでも、これだけの準備が必要になるのです。 |