株式会社アイネックス ホーム >  中古マンションリノベーション 折り上げ天井になっているのはそれなりの理由がある

株式会社アイネックス 公式ブログ

杉並区の住宅を売却して練馬区の中古マンションに引越し~入居前にリフォーム

中古マンションリノベーション 折り上げ天井になっているのはそれなりの理由がある

アイネックス小池です
「杉並区の戸建住宅を売却して練馬区の中古マンションに引越し~入居前にリフォーム」の続きです。
■リフォーム前平面図
■リフォームプラン:平面図
前回キッチンリフォームに対してのお客さまのご要望をご覧いただきましたが、別のご要望「台所とダイニングの間の壁に開口部を設けて、台所からダイニングを見えるようにしたい」と合わせて、詳細部分を図面で見ていただきます。
リフォーム前:キッチン
リフォーム前のキッチンです。
■キッチンリフォームプラン:立面図
ダイニングと台所の間の開口部も、これで高さ関係が明確になりました。
開口部はできるだけ大きくしたいとのことでしたが、吊戸棚の下端ギリギリで開口してこれが限界です。
キッチン天板から100mm上がった位置から開口が始まっていますが、本来水撥ねを考えたら最低でも200mmはほしいところなのですが...。

リフォーム前のキッチンの壁は画像の通りタイル貼りでしたが、タイル目地の掃除は手間がかかるので、左右の袖壁も合わせてキッチンパネルを貼ります。
タイルは産業廃棄物処分の中で処分困難物の扱いになり、割増処分費が加算されます。
今回はリフォーム費用を抑えるためにタイルはそのままにして、タイルの上にキッチンパネルを貼ることになりました。

プラン図面を見ていただくと、既存のレンジフードの高さは545mmです。
これは消防法の関係で、キッチン天板からレンジフードの下端までは80cm離さなくてはいけなく、そのため545mmという中途半端な高さになっています。
この時代高さ545mmのレンジフードは存在しないので、本体上の幕板を特注で製作したのでしょうね。

問題は前回も書きましたが、IHクッキングヒーター用の下部キャビネットで、そこに使用する扉材をどうすかです。
プラン図面では分かりやすくグレーで表記しましたが、この対策は次回お話させていただくとして、ダイニングと台所の間の開口部をより分かりやすく描いてある断面図をご覧いただきます。
リフォームプラン:ダイニング⇔台所断面図
ダイニングの折り上げ天井部の高さは2650mmもあるのに、フラットな天井部分の高さは台所と同じで2200mmとかなり低くなっているので、開口部の高さはこれしか取れません。
天井高があと100mm高ければ、開口部のイメージはまったく変わったものになるのですが...。
リフォーム前:台所天井裏 リフォーム前:台所天井裏
台所の天井裏の画像です。
問題なのは埋込空調のダクトです。
埋込空調のダクトを配管するために、天井のフラット部分が低くなっているのです。
天井全体が高さ2200mmではあまりにも圧迫感が生じるため、全室に折り上げ天井を設けることで圧迫感を緩和しているのですね。
次の記事 ・・・・・・・・・・・ 前の記事