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念願のリビングの天井を高くするリフォーム in 杉並区戸建住宅

リビングの天井を高くするリフォーム~屋根と天井との空間が断熱効果をもたらす

アイネックス小池です

「念願のリビングの天井を高くするリフォーム in 杉並区戸建住宅」の続きです。
リフォーム前:リビング東面
リビング東面です。
一般的な天井高は2m40cmとされていますが、このリビングの天井高2m30cmと少し低いにも拘わらず、大きな梁があります。

この梁は曲者ですね。
矢印のところに天井埋込式の昇降階段があり、台所と廊下の天井裏が一部ロフト(グルニエ)になっています。
リフォーム前のリビングがどうなっているのか図面で見ていきましょう。
既存図:リビング平面図
リビングの床面積は、芯々X=4550×Y=3640なので、実質X=4400×Y=3500ぐらいです。
ロフトの位置も分かりますね。
既存図:リビングS方向立面図
天井高は実質2m29cmでした。
Y方向の間口は3508mmで、いやな位置に梁があります。
既存図:リビングE方向立面図
E方向の間口は4417mmです。
切妻屋根の形のままで天井にすれば、最頂部は約3m60cmにもなります。

しかし、天井全ての面が外気と近くなっては外気の影響があまりにも大きいので、夏は暑さに冬は寒さに悩まされることになり、お客さまがそれでもいいと言われてもアイネックスではお請けできませんね。
ということで、どのように天井の位置を設定するのかが非常に重要になります。
リビングの天井をできるだけ高くしたいというご要望ですので、まずは天井裏の構造と空間の在り方を把握する必要があります。

それでは、ちょうどいいところにロフトがあるので、壁を一部開口して天井裏の様子を見てみましょう。
リフォーム前:リビング平面図
ロフトの赤丸のところからリビング天井裏の3方向の様子を見てみましょう。
リフォーム前:リビング天井裏A方向
天井裏の様子がよく分かります。
とは言っても、こんな画像を見慣れていない皆さんには分かりづらいかもしれませんね。

リビングに露出している梁Aの存在も確認できます。
切妻屋根の形状がよく見て取れますが、こんな簡単な造りなのです。

天井上に敷き詰められた断熱材と屋根と天井とのこの空間が断熱効果をもたらせています。

従いましてこの空間が小さくなるほど断熱効果が弱くなり、居室の冷暖房効果に影響することになります。
リフォーム前:リビング天井裏B方向
リビングには露出していませんが、2本の梁、BとCが縦横に走っています。

リビングの天井を高くするうえで、この2本の梁が重要なポイントになります。
リフォーム前:リビング天井裏C方向
この方向の梁の在り方もよく分かります。

意味があって白丸で印を付けてありますが、それは次回にご説明させていただきます。

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