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子供の独立を機に住まい方を変えるためのリフォーム in 杉並区
リノベーションはプランが重要20~埋込空調システムか?壁掛けエアコンか?
アイネックス小池です
「子供の独立を機に住まい方を変えるためのリフォーム in 杉並区」の第2期3階リフォーム工事の続きです。
■3階リフォーム前平面図
■3階リフォームプラン~平面図
大きいものの解体工事は一通りご覧いただきました。
これからはリフォーム工事を的確に進めるうえで、この家がどのような構造になっているのかを調査します。
この作業は通常現場監督と大工さんで行います。
解体工事後台所 |
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フロアーの中央(赤丸部分)に木片が立っていますよね。 これは床下地の調査をしています。 |
床下地調査 |
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床下地調査:木片断面 |
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床を約10cm角の大きさで切り取って、その断面を調べています。
切り取った後に床がグレーになっている部分がありますが、これは床のスラブです。
断面はと言いますと、右(白)は12mmのフローリングで左(緑)は構造用合板(12mmの合板ベニア)です。
ということなので、台所の床は床スラブからフローリング表面まで24mmしか上がっていないということになります。
前回3階の階高は2m90cmで、一般的な戸建住宅より10cmほど低いということを書きました。
3階の天井高(床から天井までの高さ)は2m27.4cmと低く、なおかつ床面が床スラブから24mmしか上がっていないというのは、納得がいかない数値です???
リフォーム前の台所とダイニング、リビング、トイレは床がフラットなので、床下地は同じと考えてまず間違いないです。
床の次は天井裏を調べます。
解体工事後リビング |
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天井に2つの開口があります。 奥は全熱交換器を撤去したもん、手前は調査のために敢えて開けたものです。 |
リフォーム工事前調査:天井裏1 |
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奥の全熱交換器を撤去した部分ですが、調査のために開口部を広げました。 天井裏に見えているのは上の床スラブで、断熱材が吹き付けられています。 こうして見ただけでも天井裏はかなりの高さがありますね。 測ってみたら40cm近くありましたが、戸建住宅の天井裏にこんなにスペースを取る必要はないはずです。 次に調査のために開けた手前の開口部を見てみましょう。 |
リフォーム工事前調査:天井裏2 |
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これです。このために天井裏を40㎝も取っていたのです。 これは埋め込み空調システムのダクト配管です。 この先の撤去した天井吹出口まで延びています。 ダクトに保温材を巻いてあるので、40cmのスペースがあってもとても窮屈そうに配管されています。 天井吹出口はダイニングと台所にもあるので、天井裏全体がこのような高さ関係です。 |
新築後度重なる空調システムの修理代金に懲りたお客さまは、かなり前に壁掛けエアコンに変えたとのことでしたが、初めから壁掛けエアコンにしておけば、床下で給排水管の配管も出来たし、天井裏のスペースは250mmあれば十分なので、天井高も2m35cmぐらいまで上げれたのに...。
お客さまが設計士さんに全部お任せで新築工事のプランを委ねた結果ですが、だからと言って埋め込み空調システムにする必要は全くなく、返って壁掛けエアコンにして天井高を高くした方がいいと考えなかったのでしょうかねー。