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戸建住宅リフォーム施工事例

杉並区M邸~長年の願望リフォーム、リビングの天井を高くして開放的に!

予 算  :150万円

■主な工事
リビング天井上げ
リビングクロス貼替
アクセントクロス貼り
ライティングレール設置
スポットライト設置
スポットライト調光スイッチ設置
シーリングファン設置
天井断熱工事
天井裏換気扇設置
 
リフォーム工事概要
通常の切妻屋根(キリヅマヤネ)の戸建住宅です。
リビングは2階にあり、ちょうど切妻屋根の棟の真下にリビングは位置しています。
前々からのご主人の念願、「リビングの天井を高くして開放的にしたい」というリフォーム工事です。

お客さまのリフォームのこだわり

・断熱効率を考えつつ、できるだけリビングの天井を高くしたい
・壁の一部にアクセントクロスを使いたい
・リフォーム後に露出する梁は木目のクロスを使いたい
・ライティングレールとスポットライトを設置して調光できるようにしたい
・冷暖房効果を補助するためにシーリングファンを設置したい

リフォームプラン

リフォーム前平面図
在来工法の戸建住宅で、広さは4550×3640(芯々寸法)のリビングです。
長辺方向に梁①が走っていることが図面で分かります。
リフォーム前リビング:A方向 リフォーム前リビング:B方向
このように梁が長辺方向を貫いています。
★リフォーム前リビング天井裏D方向
リフォーム前平面図を見ていただくと、台所にロフトに上がる収納式ハシゴがあります。
ロフトに上がると、リビングの天井裏を見るために既に壁を開口してありました。
別のリフォーム業者に見積依頼をしたときの跡とのことですが、予算が折り合わずに断念されたそうです。

その開口部(D方向)から見た天井裏ですが、梁が3本あり(①~③)、①はリビングの天井に露出している梁で、他の2本は天井裏に隠蔽されています。
リビング天井裏1 リビング天井裏2
天井裏ですが、しっかり屋根の形が確認できると思います。
断熱材はごく一般的な方法のもので、天井の上にグラスウール(断熱材)を敷き詰めてあります。
屋根とリビング天井の間は空気層になっていますが、この空気層が断熱のためには欠かせないものです。
切妻屋根の形なりに天井を組んだら、それはもう夏は蒸し暑く、冬はとても寒い住宅になってしまいます。
リフォーム前平面図 リフォームプラン:平面図
グレー部分が天井を高くする範囲です。
リフォームプラン:平面図
★リフォーム前リビング天井裏の画像を見ていただくと、既に露出している梁①の他に2本の梁②、③があります。
天井を上げるとこの2本の梁は見えてくるので、何かしらの化粧(仕上げ)をする必要がありますが、お客さまが木目調のクロスを貼りたいとのことなので、クロス下地のために梁にはプラスターボードを貼ります。
リフォームプラン:A方向展開図
A方向は屋根の棟と平行に天井を高くします。
天井を上げる幅は約2m50cmです。
断熱効果を考えた場合、極力屋根の勾配と接する面積を少なくして、できるだけ天井を高くする範囲を広くしようとした結果がこのプランです。
リフォームプラン:B方向展開図
リフォーム前の天井高は229cmでしたが、リフォーム後は3mにもなります。
約70cm高くなるのですが、完成してご自分の目で確かめないことには、この70cmのすごさは想像では分からないと思います。
リフォームプラン:A方向展開図 リフォームプラン:B方向展開図
天井を上げた部分には、②と③の梁がこのように見えてきます。

リビングの天井を高くするリフォーム~施工ポイント

リフォーム工事:リビング天井解体工事1 リフォーム工事:リビング天井解体工事2
リビングの天井を解体したところですが、なにも断熱処理されていない屋根の下地がむき出しになっています。
リフォーム工事:断熱材施工1 リフォーム工事:断熱材施工2
ここがとても重要なポイントで、屋根の形に合わせて隙間なく断熱材を敷き詰めます。
断熱材の繋ぎ目は、専用テープで隙間を覆ってあります。

リビングの天井を高くして開放的に!

■1階リフォーム前間取り
東側(図面下)の部屋には、流し台となぜか離れたところに向かい合うように洗面ボウルと洗濯機置き場があります。 変形のダイニングと言っていいのでしょうか? 
西側は6畳の和室です。
リフォーム後リビングB方向1 リフォーム後リビングB方向2
こんなに高くなり、ご主人の念願だった天井の高いリビングにリフォームされました。
センターのシーリングファンが上昇する天井回りの室温を撹乱します。
梁には淡い木目調クロスを使いました。
リフォーム後リビングB方向1 リフォーム後リビングB方向2
2ヶ所にライティングレールを設置して、スポットライトがリビングの天井照明です。
ともに壁のスイッチで調光できるようになっています。
手前のスポットライト2台は、奥さまの読書用です。
リフォーム後リビング:アクセントクロス面1 リフォーム後リビング:アクセントクロス面2
C方向の逆側です。
素敵なアクセントクロスですね。
巾木は既存品ですが、巾木とのコンビネーションもよく調和しています。
ちなみにペンダントライトは既存品を使用しています。
リフォーム後リビング:C方向 リフォーム後リビング:C方向
いかがでしょうか?
天井が70cm高くなると、全く別の空間になります。
リフォーム後リビング:C方向 リフォーム後リビング:A方向
ご主人が高い天井に憧れていたのがよく分かります。

天井が高くなり部屋の容積が広くなる分、冷暖房効率が下がります。
また、今回リフォームのように天井仕上げ材を撤去して天井を高くした場合、外気温の影響を受けやすくなります。
上記のことを十分踏まえたうえで設計・施工を行いますが、皆さまにはメリット・デメリットを考慮してリフォームを検討されることをお薦めします。
典型的な古い和室です。 半畳の押入が1階の真中にあります。
■1階リフォームプラン
1階は大きくリノベーションする予定です。
まず間仕切り壁と押入を撤去、2室を一つにまとめてリビングダイニングキッチンにして、部屋を広く見せて解放感を出します。
リフォーム前は2室あるため、廊下から居室に入る入口は2ヶ所ありましたが、開き戸を1ヶ所だけにして家具などを置けるスペースを増やします。
最大のポイントは、リビングから見えないところに洗濯機置き場と洗面台を持っていくことで、ユーティリティースペースを目立たなくします。
■2階リフォーム前間取り
2階にお風呂と和室と洋室が一部屋ずつあります。
和室からベランダに出るようになっているのは、賃貸住宅としてはマイナス要因ですね。
お風呂はハーフユニット(腰高までのユニットバス)が入っていますが、浴室の形をよく見てください。
こんな形のユニットバスは今も昔も存在しません。 なにか変です。
■2階リフォームプラン
和室は洋室にリフォームするので、その流れで押入は開き扉収納と折れ戸収納に変更します。
いたずらに開き扉と折れ戸を併用しているのではなく、敢えてそのようにしてあります。
立面プラン
駐車場の入口があるスペースのトランクルームです。
車との距離がわずか数歩なので、レジャーが大好きなご家族にはとても嬉しいトランクルームです。
リフォーム前は浴室だったところも開き扉付のトランクルームにして、大事なものはここに収納してもらいます。

スチール手摺・鉄柵の修繕リフォーム

ファサード(建物の正面)のリフォームは、スチール手摺(柵)の塗装や外部階段のレンガタイルの部分修繕を
行いました。
賃貸住宅として最低限の見栄えは、非常に重要なことです。
リフォーム前の画像でお分かりになりますか? 
スチール手摺(柵)の縦棒が、錆て一部欠損している部分さえあります。
こんなものまで元通りにリフォームで復元できます。
■洋室1(8畳)
以前の面影が全くなくなりました。
部屋自体の面積は変わっていないのに、ひとまわり広くなったように感じます。
ドアを開けたときと閉めたときです。
ダークブラウンとホワイトのコンビネーションがとても素敵です。
■洋室2(10畳)
取れない柱があるため左右対称に同サイズの収納+クローゼットを設置しましたが、隠蔽した真ん中の柱部分は
なんの違和感もなくスッキリ納まっています。
こうして見ると、板張り天井より白いクロスの天井のほうが天井が高くなった気がしますね。もちろんリフォーム前と後は同じ天井高です。
■2階廊下
いかがでしょうか?リフォームをするとこんなに変わるものです。
2階から見下ろしていますが、リフォーム前と比べて全くの異空間になっているのがよく分かります。
1階から地下に降りていきます。
中腹までくると、リフォームされてトランクルームに変身した地下スペースが見えてきます。

収納量が多い下駄箱は、いまや賃貸住宅の必須アイテム

2階から階段を降りてきたところが玄関です。
玄関は家の顔ともいいます。収納量が多い下駄箱は、履物が玄関に散らかることもなくなり、いつもきれいな顔を
保てます。
古めかしい和風の玄関が洋風にリフォームされて、とてもモダンな玄関に生まれ変わりました。
1階リフォームプラン
■システムキッチン
作業性がいい広い台所とキッチンは2m40cmと賃貸住宅には珍しくゆったりとしたサイズなので、十分二人で作業ができるのも嬉しいですね。
汚れが気になるレンジフードも、掃除が楽でデザイン性の高いものを使用しています。
■洗面室・トイレ・脱衣室・浴室
同じ位置から撮っていますが、全く様変わりしました。
正面の開き戸が洗面室・トイレ・脱衣室・浴室への入口です。
洗面室に入ると、左にトイレのドア、正面に脱衣室・浴室のドア、右に洗面台があります。
床は気品のあるマーブル調、広い脱衣室は親子での入浴には嬉しいですね。
ゆったりとした洗い場と浴槽があるお風呂は、一日の疲れを取る癒しのスペースです。
取れない柱もデザインとして使用
この柱を取ると構造補強工事費として約40万増額になるため、デザインとして使うことでリフォームコストを抑え
ました。
甦りリフォーム
38年のときを越えて、和風建築がこんなモダンに生まれ変わりました。