戸建住宅リフォーム施工事例
杉並区阿佐ヶ谷~古い賃貸住宅を今どきにリフォームして即時入居決定
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予 算 :670万円
■主な工事 外壁塗装 屋根塗装 水回り設備交換:ユニットバス、キッチン、便器、洗面台 台所+和室をLDKにリフォーム 和室を洋室に変更 建具交換 収納設置 階段踏板リフォーム、他 |
リフォーム工事概要
約20年間住んでいた方で退去したので久しぶりに中の様子を見たら、長年窓を閉め切って換気をしていなかったらしく、とてもカビ臭かったそうです。
また、水回り住宅設備も一切掃除をしていなかったようで劣化が激しく、とても新しい入居者を募集できる状態ではないとのことで、リフォームプランごとご依頼いただきました。
ちなみにアイネックスは設計事務所ではありませんので、プラン・設計に関しては無償で行わせていただきます。
お客さまのリフォームのこだわり
・家の中のカビ臭さを一掃したい
・お風呂は現状もユニットバスだが、最近のモデルに交換したい
・キッチンや洗面台、洗濯機置き場など水回り住宅設備をリフォーム費用をかけないで充実させたい
・2つの和室を洋室にして、入居者に好まれるような内装にしたい
・階段もかなり古めかしいので、見栄えがいいようにリフォームしたい
・開き戸や収納など建具を最新のデザインにしたい
・賃貸住宅なので床材は、貼り替えや掃除などメンテナンス性の良い材料を使いたい
・屋根が一部雨漏りしているうえ、何十年も手入れしてないので外壁と合わせてメンテナンス塗装したい
リフォームプラン
■1階
■1階リフォーム前間取り
東側(図面下)の部屋には、流し台となぜか離れたところに向かい合うように洗面ボウルと洗濯機置き場があります。 変形のダイニングと言っていいのでしょうか?
西側は6畳の和室です。
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典型的な古い和室です。 |
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半畳の押入が1階の真中にあります。 |
■1階リフォームプラン
1階は大きくリノベーションする予定です。
まず間仕切り壁と押入を撤去、2室を一つにまとめてリビングダイニングキッチンにして、部屋を広く見せて解放感を出します。
リフォーム前は2室あるため、廊下から居室に入る入口は2ヶ所ありましたが、開き戸を1ヶ所だけにして家具などを置けるスペースを増やします。
最大のポイントは、リビングから見えないところに洗濯機置き場と洗面台を持っていくことで、ユーティリティースペースを目立たなくします。
■2階
■2階リフォーム前間取り
2階にお風呂と和室と洋室が一部屋ずつあります。
和室からベランダに出るようになっているのは、賃貸住宅としてはマイナス要因ですね。
お風呂はハーフユニット(腰高までのユニットバス)が入っていますが、浴室の形をよく見てください。
こんな形のユニットバスは今も昔も存在しません。 なにか変です。
画像左:ベランダに出る開き戸の位置が高いので、踏み台を使っているようです。非常に不便です。
画像右:浴室のハーフユニットです。階段を上がりきったところに収納を造っているため、こんな変な形になっています。
四角い形状のユニットバスのパン(水が漏れないようにするための樹脂製容器)は一体どうなっているのでしょうか?
解体工事後に分かります。 恐いですね。
■2階リフォームプラン
和室は洋室にリフォームするので、その流れで押入は開き扉収納と折れ戸収納に変更します。
いたずらに開き扉と折れ戸を併用しているのではなく、敢えてそのようにしてあります。
押入の襖は通常の高さですが、内部は右側の下半分ほどが壁になっています。
図面をご覧いただければ分かりますが 階段室の天井が赤線のような形になっているためです。
そのため左半分は天井までの折れ戸にしてクローゼット仕様に、右は開き扉にして可動棚仕様にしています。
開き扉にする理由は、蒲団を収納する場合などに開き扉の方が大きく開くので使いやすいからです。
ベランダに出るところはリフォーム後も踏み台を使うでは意味がないので、しっかりした固定式のステップを造ります。
浴室は階段側から使う収納を撤去して、1616サイズのユニットバスを設置します。
駐車場の入口があるスペースのトランクルームです。
車との距離がわずか数歩なので、レジャーが大好きなご家族にはとても嬉しいトランクルームです。
リフォーム前は浴室だったところも開き扉付のトランクルームにして、大事なものはここに収納してもらいます。
スチール手摺・鉄柵の修繕リフォーム
ファサード(建物の正面)のリフォームは、スチール手摺(柵)の塗装や外部階段のレンガタイルの部分修繕を
行いました。
賃貸住宅として最低限の見栄えは、非常に重要なことです。
リフォーム前の画像でお分かりになりますか?
スチール手摺(柵)の縦棒が、錆て一部欠損している部分さえあります。
こんなものまで元通りにリフォームで復元できます。
■洋室1(8畳)
以前の面影が全くなくなりました。
部屋自体の面積は変わっていないのに、ひとまわり広くなったように感じます。
ドアを開けたときと閉めたときです。
ダークブラウンとホワイトのコンビネーションがとても素敵です。
■洋室2(10畳)
取れない柱があるため左右対称に同サイズの収納+クローゼットを設置しましたが、隠蔽した真ん中の柱部分は
なんの違和感もなくスッキリ納まっています。
こうして見ると、板張り天井より白いクロスの天井のほうが天井が高くなった気がしますね。もちろんリフォーム前と後は同じ天井高です。
■2階廊下
いかがでしょうか?リフォームをするとこんなに変わるものです。
2階から見下ろしていますが、リフォーム前と比べて全くの異空間になっているのがよく分かります。
1階から地下に降りていきます。
中腹までくると、リフォームされてトランクルームに変身した地下スペースが見えてきます。
収納量が多い下駄箱は、いまや賃貸住宅の必須アイテム
2階から階段を降りてきたところが玄関です。
玄関は家の顔ともいいます。収納量が多い下駄箱は、履物が玄関に散らかることもなくなり、いつもきれいな顔を
保てます。
古めかしい和風の玄関が洋風にリフォームされて、とてもモダンな玄関に生まれ変わりました。
■システムキッチン
作業性がいい広い台所とキッチンは2m40cmと賃貸住宅には珍しくゆったりとしたサイズなので、十分二人で作業ができるのも嬉しいですね。
汚れが気になるレンジフードも、掃除が楽でデザイン性の高いものを使用しています。
■洗面室・トイレ・脱衣室・浴室
同じ位置から撮っていますが、全く様変わりしました。
正面の開き戸が洗面室・トイレ・脱衣室・浴室への入口です。
洗面室に入ると、左にトイレのドア、正面に脱衣室・浴室のドア、右に洗面台があります。
床は気品のあるマーブル調、広い脱衣室は親子での入浴には嬉しいですね。
ゆったりとした洗い場と浴槽があるお風呂は、一日の疲れを取る癒しのスペースです。
取れない柱もデザインとして使用
この柱を取ると構造補強工事費として約40万増額になるため、デザインとして使うことでリフォームコストを抑え
ました。
甦りリフォーム
38年のときを越えて、和風建築がこんなモダンに生まれ変わりました。